苫小牧にライダーハウス、29日プレオープン
ライダーたちが体を休めながら情報交換や交流を図るための拠点「ライダーハウス苫小牧」が29日、苫小牧市勇払にプレオープンする。立ち上げるのはベテランライダーの関谷勝義さん(58)=さいたま市=。「苫小牧は北海道ツーリングの玄関口。単なる通過点ではなく、楽しく過ごすことができるスポットにしたい」と話している。

苫小牧勇払で念願のライダーハウスを開設する関谷さん
関谷さんは今年2月、苫小牧港・東港と西港の中間地点にある築48年の木造2階建て一軒家を購入。交流を楽しめるキッチンスペースや男女別休憩室、多目的ルームなどを置くため改修作業を進めた。駐車場は屋外と屋内に用意。テントを張ることができるキャンプスペースも設け、テント設営の練習や装備品の確認をしたい人などに開放する。
関谷さんがイメージしているのは「北海道に到着した人と帰る人の拠点」。フェリーで夜間に苫小牧入りし明るくなるまで待機したい人や、帰りのフェリーに乗る前に北海道最後の時間をゆっくりと過ごしたい人の利用を想定している。旅を終えた人と、これから旅に出る人が交わることで、有益な情報交換の場にもしたい考えだ。
関谷さんは16歳でバイクに乗り始め、全国各地を巡りながらライダーハウスの開設を夢見てきた。最近になり「元気なうちにやりたいことをやろう」との思いが強くなり、同じ考えのライダー仲間と四国や九州、西日本などを巡って好適地を探してきたという。
”ツーリングの聖地”として人気の高い北海道も候補地と考え、2月に来道。苫小牧を訪れ、「雪が少なくて住みやすそう」と感じた。さらに、苫小牧市が運営していた「モーラップ樽前荘」(千歳市)が3月末に廃止され、このエリアの休息拠点が皆無になったことに着目。「フェリー港を有する小樽や函館にはライダーハウスがある。苫小牧にないなら誰かがつくるしかない」と決断した。
関谷さんは購入した一軒家に寝泊まりし、本業の運送業を営みながら改修に当たった。ツーリング時に何度も通ったことがある苫小牧だが、「釣りも観光もグルメも楽しめる、いいまちだということを住んでみて初めて知った」と話す。施設利用者にお勧めスポットの紹介や、パークゴルフ、釣りなどレジャー体験の機会提供も構想中だ。
改修資金を募るため3月にクラウドファンディング(CF)を開始。地元ライダーからも期待や応援の声が寄せられているという。関谷さんは「苫小牧の皆さんにも喜ばれるような施設を目指したい。完成したら、ぜひ遊びに来て」と話している。
オープンは6月を予定。問い合わせや詳細はホームページ(http://bikestation.co.jp/tomakomai.html)。
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