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20年に一度のこけら葺き替え工事 羽黒山五重塔 「令和の大修復」5月8日開始

 出羽三山神社(宮野直生宮司)は27日、国宝・羽黒山五重塔で行われる20年に一度のこけら葺き替え事業について発表した。「令和の大修復」と位置付け、5月8日から塔の屋根部分の修復工事を開始する。工事に伴う奉賛事業として同神社は広く寄進を呼び掛けており、寄進者の名前を記した杉板は屋根の修繕に使用される。

 羽黒山五重塔は平安時代に平将門が創建したと伝えられる。東北地方では最古の塔ともいわれ、1966(昭和41)年に国宝指定を受けた。1608(慶長13)年の最上義光公による大修理をはじめ、修繕を何回も重ねており、昭和以降では1937(昭和12)年、55(同30)年、82(同57)年、2002(平成14)年と約20年に1回の周期で修復作業が行われている。塔の屋根部分をつくる「こけら葺き」は古くから伝わる日本独特の伝統技法で、薄い杉板を何枚も葺き重ねる。

 同神社の吉住登志喜参事によると、葺き替え工事は今年の「月山卯歳(うどし)御縁年」奉祝事業の一環として昨年から準備を進めており、実質的な工事期間は今年5月8日から来年9月末を予定。積雪による事故防止のため今年11月末ごろに足場を撤去し、来年5月の連休明けに工事を再開する。工事は市村工務店(山形市)が担当し、総工費は3カ年で約1億6000万円。

 工事期間中は、周囲に組む足場や幕などにより塔全体の姿は拝観できなくなる。また、塔の祭神・大国主命は4月中に随神門近くの天地金神社へ仮遷座しており、吉住参事は「参拝される方は天地金神社へ足を運んでほしい」と話している。

 塔の大修復に伴い、出羽三山神社は葺き替え奉賛事業として広く協力を募る。杉板1枚につき2000円からの寄進をもらい、寄進者の名前を書き込んだ板を屋根の修復に使用する。前回(2002年)にも同様の事業を行っており、約3000人(約300万円相当)から寄進を受けた。

 同神社随神門前の受付や参集殿受付で寄進の申し込みができる。寄進者には記念のしおりを授与する。また、工事期間中に切り絵の特別御朱印も頒布する。郵送による寄進も受け付ける。

 詳細は同神社ホームページで確認できる。アドレスはhttp://www.dewasanzan.jp/

国宝・羽黒山五重塔の屋根の修繕工事が5月8日から始まる。屋根に使う杉板について寄進者も募っている

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