
「宇宙」を楽しく学べる新しい展示室「ノビシロ宇宙ラボ」が誕生(能代市子ども館で)
能代市子ども館(千羽正人館長)の1階展示室が大幅リニューアルされ、「宇宙のまち・能代」を体感できる空間に生まれ変わった。ロケットで旅する気分で遊べる大型ネット遊具、映像や実験装置を使い宇宙を体験的に学べるゾーンを設置、世代を超えて楽しく宇宙への理解を深めることができる。オープンは29日で、セレモニー後に供用開始される。17日に関係者向けの内覧会が開かれた。
同館は昭和62年に開館。2階は平成24年にロケットの実物大模型など〝宇宙〟をテーマに展示していたが、1階には防災や科学、動植物などに関する展示物が設置されていた。
今回のリニューアルではテーマを「宇宙」にそろえ、子どもから大人まで宇宙に親しみ、楽しみながら学べる空間づくりを目指した。市はディスプレー業界大手の乃村工藝社(東京都)と1億1220万円で契約を結び、昨秋から今年3月まで工事が行われた。
1階展示室は、2階展示室と合わせ「ノビシロ宇宙ラボ」としてリニューアルオープン。能代から宇宙を目指してロケットで飛び立ち宇宙を巡るコンセプトで、▽ノシロラボ▽チキュウラボ▽ウチュウラボ▽キッズラボ──の4ブースで構成した。
「ノシロラボ」にあるシンボル展示、大型ネット遊具「大気圏を突破せよ!」(高さ6・3㍍)は吹き抜け部分に設置。対象は小学生以上(未就学児は保護者同伴、スカート着用不可)で、ロケットが段階的に分離しながら宇宙を目指す道程を実感しながら遊べる。
「チキュウラボ」「ウチュウラボ」の2ブースには、人工衛星の働きを学んだり、スペースデブリ(宇宙ごみ)を取り除くゲームができるタッチモニターのほか、真空発生装置、重力や作用・反作用の仕組みを体感できる展示、スクリーン映像で太陽系を〝ワープ〟する体験ができるコーナーを設置。
「キッズラボ」(対象年齢・1~6歳)には、宇宙に関する絵本やおもちゃ、惑星を模した大きなクッションを用意したほか、マグネットで星座を作ることができる。
このほか、同館入り口には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から貸し出された再使用ロケット実験機(RVT)の実機を新たに展示した。
千羽館長は「子どもから大人までが宇宙を遊びながら、体験しながら楽しく学べるコンテンツが盛りだくさん。『ノビシロ宇宙ラボ』をきっかけに、宇宙に関心を持つ人がもっと増えたら」と話していた。
オープニングセレモニーは、29日午前9時から同館1階ホールで行われる。
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