4年ぶりのインバウンド観光再開で光前寺を訪れたツアー客一行
台湾からの観光客誘致に力を入れる長野県駒ケ根市に15日、台湾からの観光ツアー客20人が訪れた。インバウンド事業(海外からの誘客)で企画されたツアーで、新型コロナウイルス感染拡大により2019年以来4年ぶり。一行は光前寺や中沢などを訪ね、終盤の桜やハナモモを観賞し、春の駒ケ根市を満喫した。
市と駒ケ根観光協会は、2012年から台湾をターゲットにしたインバウンド事業に本格着手。当時の杉本幸治市長らが訪台し、ロープウエーを使った山岳観光や残雪と桜のコントラストなど、駒ケ根の観光資源をPR。これらを契機に台湾からの観光客は数を増やしてきた。
ただ、新型コロナウイルス感染拡大に伴う水際対策などにより、20年以降は途絶えていた。
ツアーは添乗員を含めて20人が参加。12~17日の日程で富山市や長野市、諏訪市、信州新町など県内観光地を巡り駒ケ根市に来訪。光前寺や中沢「すみよしや」を回り、市内の料理店でソースカツ丼などの料理を味わった。
ツアーメンバーで写真撮影の指導役も担う傑瑞大叔(チェ・レイ・タ・シュ)さんは「コロナの影響で4年ぶりに駒ケ根市に来て新たな魅力、美しさが実感できた。特にハナモモは台湾では少なく、被写体としても期待通りだった」と高く評価していた。
地元ツアー企画会社によると現在、台湾から日本への観光は「爆発的な人気」。この時期の長野県関係分では、立山黒部アルペンルートから長野市の善光寺や城山公園、伊那市高遠城址公園の桜、駒ケ根市のハナモモへの注目度が高いという。
関連記事
田口高生徒が設楽ダム「交流拠点施設」の活用提案
県立田口高校の生徒が5日、設楽ダム建設用地に整備される「山村都市交流拠点施設」の活用について提案した。 山村都市交流拠点施設は東三河広域連合が整備する。2008年度に豊橋市など豊川(とよ...
豊川稲荷で「すす払い」始まる
豊川稲荷で3日、年末恒例の「すす払い」が始まった。今月中旬頃まで続き、本殿をはじめ境内各所の建物などを清めて迎春準備を整える。 初日は僧侶や職員ら100人以上が早朝から作業した。建物内の置物...
「マケイン」八奈見の生誕祝うイベントや雨森たきびさんが初のサイン会 豊橋
東三河を舞台にしたライトノベル「負けヒロインが多すぎる!(マケイン)」が豊橋を席巻した。駅前での灯籠の展示に始まり、11月29日にはこの日が誕生日のヒロイン、八奈見杏菜の生誕を祝うイベントが各地で開...
開業120周年のJR富士見駅 12月21日に記念イベント 長野駅と結ぶ臨..
JR東日本長野支社は12月21日、中央東線富士見駅(長野県富士見町)の開業120周年を記念するイベントを実施する。当日は長野駅と富士見駅を結ぶ臨時快速列車「リゾートビューしらかば」を運行。富士...