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紀伊民報社

「地元から声上げて」 知事と住民が意見交換

観光や商工などさまざま分野で活動する住民と意見交換する岸本周平知事(右)=7日、和歌山県上富田町生馬で

 岸本周平知事が地域を訪れて住民と対話する「タウンミーティング」が7日、紀南3市町であった。さまざまな立場の住民と地域の現状や課題について意見交換した岸本知事は「地元から声を上げてくれれば、県政は動く」と呼びかけた。

 タウンミーティングは、岸本知事就任(昨年12月)後に始めた。前知事時代にあった行政報告会は県側からの報告が主だったが、住民の意見や要望をくみ取る場に変更した。今回で4回目。報道陣に公開しての開催は紀南で初めて。
 和歌山県上富田町では南紀ウエルネスツーリズム協議会事務所(生馬)であり、観光や商工団体などから9人が参加。岸本知事は「県庁ではマスクを外している」と素顔での対話を呼びかけ、ユーモアを交えて進行役を務めた。
 紀南エリアサイクルツーリズム協議会事務局の瀬戸陽子さんは「紀南の自転車コースは難易度が高めで冒険心を呼ぶ。まだ知名度は低く、西牟婁だけでなく田辺市や東牟婁との連携が必要」と協力を呼びかけた。
 岸本知事は「『サイクリング王国和歌山』と名乗りながら、自転車専用道路がほとんどない。『小国』だ。担当課にも恥ずかしいと話した。専用道路が必要なら声を上げてほしい」と話した。
 紀州くちくまの未来創造機構事務局長の沖田茂利さんは「(地域人材を育成する大人の社会塾)熱中小学校を通じ、さまざまなつながりができた。上富田町は風通しがよく、活動している団体同士が連携できるのが強み」と報告した。
 岸本知事は「上富田に移住する若者の中には、自治会の活動と関わらなくていいからという声もある。さまざまな面白い活動を入り口に地域とつながりができるといい」と述べた。
 参加者からは梅干しやヤマモモのPR、熊野古道の看板整備、働く母親の支援などについても提案や要望があった。
 岸本知事は「貴重な意見が聞けた。早速、県で対応を協議し、できるものはすぐに取り組む」と話した。
 また「西牟婁振興局長は、県本庁を敵に回しても皆さんの味方になる存在。いろいろな意見を伝えて」と地域の「窓口」を紹介。中松則夫・振興局長も「中にはいい返事ができないものもあるかもしれないが、すぐに反応できるようにする。局長室にも気軽に訪れてほしい」と呼びかけた。
 タウンミーティングは、すさみ町と田辺市でもあった。

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