能代松陽ナイン帰郷、夏再び甲子園へと誓う

出迎えた保護者や教職員らに感謝を伝えた能代松陽ナイン(能代市緑町で)
センバツ甲子園に初出場し、28日の3回戦で強豪・大阪桐蔭に惜敗した能代松陽の選手たちが29日、帰郷した。能代市緑町の同校駐車場で教職員や保護者らに出迎えられた「NOSHO」ナインは、たくさんの応援に感謝するとともに、今夏に再び甲子園の舞台に立つことを誓った。
大阪から空路で帰郷の途に就き、秋田市の秋田空港からバスで移動、午後5時40分ごろに同校に到着した。駐車場では書道部員の櫻庭日来さん(1年)と池田月さん(同)が書き上げたばかりの幅約5㍍、縦約1㍍の横断幕を掲げたほか、教職員や部員の保護者、地域住民ら約40人がタオルを振ったり拍手を送ったりして選手らを出迎えた。
整列後、選手を代表し大高有生主将(2年)が「日本一を目指してやってきたが、大阪桐蔭戦では1点差で負けてしまって悔しい。これからの練習は、課題の打撃でしっかり振り込んでいく。夏にしっかりリベンジできるように、もっと強くなり、日本一になれるように頑張る」と力強く語った。保護者らは「お疲れさま」「夏に向けて頑張っていこう」とねぎらいの言葉を掛けていた。
テレビで試合を観戦した池田さんは「最後まで粘り強く戦う姿に感動した。今は『お疲れさまでした』と伝えたい」と話した。
工藤明監督は取材に「選手が掲げた目標を達成できず悔しい。次の練習で行うミーティングで、目標と課題をはっきりさせ、選手たちが再度日本一を目指す目標を決めた時は、そのサポートをしていく」、エースの森岡大智(同)は「大阪桐蔭との試合は、点差以上の差を実感する試合だったが、球場に駆け付けてくれた皆さん、テレビで応援してくれた多くの方の応援が大きな力になった。日本一の目標を夏に達成できるように練習を頑張っていきたい」と語った。
選手たちは2年連続の夏の甲子園出場を目指して、きょう30日に練習を再開する。
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