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勇払に桜花を咲かせる会が今月末で解散 会員の高齢化 苫小牧

苫小牧市勇払地区の住民らで構成する「勇払に桜花を咲かせる会」(宇野元会長)が、今月末で解散する。11年間で市道勇払沼ノ端線沿いの約2キロ区間にサクラを約200本植樹し、手入れも続けてきたが会員の高齢化で、活動に幕を下ろす。

市道沿いにサクラの苗木を植える会員=2012年5月

 同会は2012年5月、会員47人で発足。前会長の村井秋雄さん(84)が、娘夫婦の「まちにサクラの木でも植えたら、若い人たちが戻ってくるのかも」というひと言に刺激され、植樹に向けた準備を始めたのがきっかけという。

 宇野会長(84)は「職場の同僚を通じて村井さんの話を聞き、後世のため一緒に汗を流そう―と同年3月ごろから有志4人で本格的に動きだした」と懐かしむ。

 市の緑化推進基金を利用し同年5月、1回目の植樹に着手。チシマザクラとエゾヤマザクラ計65本を同線沿いの海側に植えた。その後も13年56本、14年56本、15年27本と着実に増やし、同線の片側に計204本(現在は202本)が連なり、総延長は2150メートルになった。植栽後はサクラの根元や周囲の草刈り、害虫駆除、ごみ拾いを地道に続けてきた。

 当初は高さ1・5メートルほどだったサクラは大きなもので同3~4メートルにまで成長したが、シカの食害や塩害などで枯れたり、生育不良となったりするものも多々あった。特に「エゾヤマザクラは鹿害が多い」と宇野会長。3年前から1年に3本ずつエゾヤマザクラをチシマザクラに植え替えている。

 例年5月中旬に開花し始め、「花がきれいに咲いてくれると気持ちが和らぐ。手入れをしているからこそ愛着がある」と語る。

 しかし、会員の高齢化が進み、近年は「2~3人での活動になっていた」と指摘。沿道へのごみの投棄も後を絶たず、「年に2~3回のごみ拾いで毎回30リットルのごみ袋が25~30個分も集まる」と嘆く。

 今月末で活動に幕を下ろすことに「途中で投げ出してしまうかたちになってしまい残念。後継者が出てこないから仕方がない」と寂しげな表情を見せつつ、「自分が生きている間には(新ひだか町)静内の二十間道路桜並木のように立派に咲き誇らないだろうが、いつかはそうなってくれれば」と願った。

 解散後は宇野会長のつてで、活動趣旨に賛同した第一生命保険・苫小牧営業オフィスの社員が、周辺のごみ拾いボランティア活動を行う予定という。

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