鶴工生 メタバースの学校紹介制作
プログラミングを学ぼうと鶴岡市の鶴岡工業高校(平山豊校長)の生徒が、NTT東日本山形支店(渡会俊輔支店長)の協力を得てメタバース(仮想空間)の学校紹介を制作した。機械科、電気電子科、情報通信科、建築科、環境化学科の生徒がそれぞれ5人前後のチームを組み学習内容や部活動、卒業生のインタビュー動画などを配した。鶴岡工業のホームページを検索し、スマートフォンやパソコンで誰でも自由に見ることができる。
新しいコミュニケーションの場として注目されるメタバースを探求学習につなげようと同校とNTT東日本山形支店が県内では初めて取り組んだ。昨年12月、山形支店の担当社員が学校を訪問。生徒にメタバースの基本について説明した後、年明けから放課後を利用して企画・作成に取り掛かった。

初めて挑戦したメタバースの学校紹介
内容は同校で学ぶ学習内容を具体的に伝えたり運動部と美術部の部活を紹介。3択クイズも取り入れ楽しく見てもらえるよう工夫した。
機械科の大八木如柊(じょしゅう)さん(1年)は「見た人が窮屈に感じないよう画像空間を開放的にした。今回初めて挑戦したがとても楽しかった。来年はさらにアップデートしたものを作りたい」と話した。情報通信科で生徒会長の安達翔(かける)さん(2年)は「メタバースのことは知っていたが、どんなふうに作っているのか最初は全く分からなかった。実際に制作してみてインターネットでは表現できないところが面白さの一つだと思う。自分たちが作った仮想空間を多くの人に見てもらいたい」と語った。

各科の仮想空間の出来栄えを見る鶴岡工業高の生徒
生徒が制作したメタバースの学校紹介は23日に学校のホームページにアップした。今回は1、2年生徒が中心となって取り組んだが、新年度からは新1年生を迎え、どんなものを制作するかお互い話し合って決める。
生徒が手掛けたメタバースを見たNTT東日本山形支店の担当者は「初挑戦にしては完成度が高い。さすがモノづくりに関して技術が高い工業高校だと思った。新年度からも引き続きサポートしていきたい」と生徒の力作に目を細めた。
【メタバース】 英語の「META(超越)」と「UNIVERSE(宇宙)」を組み合わせた造語。インターネットを利用した仮想空間で交流を楽しむ場所のことを指す。総務省が公表している2022年度版の「情報通信白書」でメタバースの世界市場は21年の4兆2640億円から30年には78兆円まで拡大すると予想されている。ゲームやビジネス、イベントのほか、遠隔手術のシミュレーションなど医療の分野でメタバース技術の導入が進められている。
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