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長野日報社

ネパール伝統成人式 日本生まれの3人、長野県駒ケ根市で

修行僧の服をけさ掛けにまとい、参列者に見守られながら儀式を行うウジャールさん(左)ら

 ネパール式のヒンズー教による伝統的な成人式「バルタマン」が23日、長野県駒ケ根市北割一区のネパール料理店「ポカラダイニング」で開かれた。一人前の大人になるために行う通過儀礼で、同店を経営するギリ・ケサラさん(54)の息子ら3人を対象に実施。母国ネパールや愛知県、東京都などから親戚や友人ら100人以上が参列し、大人の仲間入りを果たした3人の節目を祝った。

 ネパールでは成人年齢が厳密に定められておらず、民族や宗教、階級により通過儀礼が異なる。バフン族では男性がバルタマンを終えることによって結婚を許され、葬式など家族の重要な儀式にも参加できるようになるという。

 この日の対象者は、ギリ・ウジャールさん(22)アカシさん(21)兄弟と、いとこのウッサブさん(18)。儀式は通常10~15歳ごろに迎えるが、日本国内で生まれ育った3人は通学などの関係でこれまで母国に帰る機会が少なく、実施できずにいた

 今回は、ケサラさんが「ネパールの文化を子どもたちや日本の皆さんに伝えたい」と企画。成人式の時期や日程は、3人の生年月日などから占いによって決めた。

 式ではグルと呼ばれる聖職者がマントラ(真言)を唱えながら進行。3人は髪の毛をそって修行僧の服装に着替えると、神とつながる象徴として身に着けるひも「モーリー」をもらった。お布施の受け取りや、経典に沿った決まり事などの確認もあった。

 参列者は色鮮やかな衣装を身にまとい、貴重な瞬間を写真に収めるなどして3人を見守った。儀式後は、和やかな雰囲気で食事や踊りなどを楽しんだ。

 ウジャールさんは大分県の大学に通い、春から4年生。儀式を通して「驚くことも多かったが、ヒンズー教の文化を体験できて良かった」とし、「憧れの父親を見習いながら、就職活動など夢に向かって頑張りたい」と気持ちを新たにした。

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