能代松陽センバツ初戦突破 石橋を完封
石橋に勝利し、喜ぶ能代松陽ナイン(阪神甲子園球場、時事)
第95回記念選抜高校野球大会は4日目の21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦3試合が行われ、東北地区代表で初出場の能代松陽が第1試合で21世紀枠出場の石橋(栃木、初出場)と対戦、初回と8回に挙げた得点を守り抜き、3─0でセンバツ初白星をつかんだ。同校の甲子園での勝利は能代商時代の平成23年夏以来11年ぶり、現校名となってからは初めて甲子園に勝利の校歌を響かせた。能代松陽の次戦は9日目の26日、3回戦第1試合(午前8時30分開始予定)で、昨年のセンバツ優勝校・大阪桐蔭(大阪)と対戦する。
昨夏に続いて2季連続で甲子園の舞台に立った能代松陽は初回、1死一、三塁から齋藤舜介(2年)の左犠飛で1点先制。その後4回、6回、7回と得点圏に走者を進めながら生かせずにいたが8回、2死二、三塁から敵失で2者がかえり、待望の追加点が入った。
主戦・森岡大智(2年)は力強いストレートに変化球を織り交ぜ、相手打線を内野安打2本に沈黙させた。9回も2三振を含む三者凡退に打ち取り、117球、12奪三振、無四球で完封。バックも無失策でマウンドをもり立てた。
昨夏の甲子園では初戦で聖望学園(埼玉)に2─8で敗退。その戦いを経験した2年生6人を残す新チームは、甲子園の悔しさは甲子園で晴らすべく練習に打ち込み、秋の県大会優勝、東北大会4強の戦績を残し初のセンバツ出場を達成。そしてこの日、バッテリーを中心に危なげない、堂々たる試合運びで、7カ月越しの雪辱を果たしてみせた。
能代松陽は能代商時代を含め夏の甲子園には4度(昭和60年、平成22年、23年、令和4年)出場し、平成23年に2勝を挙げてベスト16に進出。今回のセンバツ初勝利で、同校の甲子園戦績は3勝4敗となった。県勢がセンバツで勝つのは第87回大会で大曲工が英明(香川)を下して以来8年ぶり。
能代松陽が春夏通じて初の8強入りを目指して戦う次の相手は、甲子園春夏通算9回優勝で春連覇が懸かる強豪・大阪桐蔭(4年連続14回目出場)。今大会の大本命を相手に、能代松陽がどういった戦いを見せるか注目される。
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