能代松陽が堂々行進 選抜高校野球開会式

第95回選抜高校野球大会の開会式で入場行進する能代松陽の選手(甲子園球場で、時事)
第95回記念選抜高校野球大会は18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。午前9時開始予定だった開会式は雨のため10時30分に始まり、東北地区代表で初出場の能代松陽を含む代表36校の登録選手が入場行進。6番目に登場した能代松陽は大高有生主将(2年)を先頭に堂々と歩を進め、春の甲子園に初めて「能代松陽」の校名が響き渡った。能代松陽の初戦は、大会4日目の21日午前9時開始予定の2回戦第1試合。初出場の石橋(21世紀枠・栃木)と対戦する。
記念大会のため例年より4校多い36校が出場。開会式は新型コロナウイルス感染拡大のため、これまで参加人数を制限するなどして行われてきた。能代松陽も出場した昨夏の全国高校野球選手権大会の開会式は急きょ主将のみが参加して行われたが、今大会は4年ぶりに出場校の選手全員が場内を1周する形で入場行進した。
開会式は午前10時30分に始まり、大会テーマソングの演奏に合わせて昨年優勝の大阪桐蔭を先頭に前回大会準優勝の近江(滋賀)の主将が続いた。その後、北から南の順に残る35校が歩を進めた。
普段の練習で行進の練習を欠かさず行っている能代松陽は、東北(宮城)に続いて6番目に登場。選抜旗を手にした大高主将を先頭に登録選手18人が引き締まった表情と元気な掛け声とともに、きびきびとした行進を披露した。
出場校は右翼から本塁を経由して左翼へと進み、芝生の外野に横一列に並んだ後、選手が内野方向に一斉に歩き出した。
優勝旗・優勝杯、準優勝旗返還の後、主催者や永岡桂子文部科学大臣があいさつ。高松商(香川)の横井亮太主将(2年)の「全身全霊でプレーし、勇気や感動を届けることで、支えてくださるすべての方に恩返しをしたい。この聖地、甲子園で全高校球児が1球に魂を込め、正々堂々戦い抜く」との選手宣誓で締めくくられた。
能代松陽はこの日午後、大阪市内の野球場で練習に汗を流した。初陣に向けて着々と調整を図っている。
大会は準々決勝と準決勝の翌日の休養日を挟み、31日まで熱戦を繰り広げる。雨天順延。
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