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アマミヤマシギ海渡る 沖縄→奄美190㌔

沖縄島から奄美大島に渡ったことが確認されたアマミヤマシギ=1月9日、沖縄県国頭村(日本鳥類保護連盟提供)

 世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島や徳之島周辺だけで繁殖が確認されている希少な野鳥アマミヤマシギがこの冬、沖縄島から約190キロ離れた奄美大島に飛来したことが分かった。アマミヤマシギが海を渡ったのが確認されたのは初めて。調査を行ったNPO法人奄美野鳥の会は「調査を続けて渡りの生態の全容を明らかにしたい」としている。

 アマミヤマシギは全長約35センチのシギの仲間。奄美と沖縄の固有種。ずんぐりとした体形でくちばしが長いのが特徴。森林開発などで減少し、環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類。種の保存法の国内希少野生動植物種に指定して保護している。

 沖縄では冬季に少数の生息が確認されているが、繁殖の記録はなく、奄美との間をどのように移動しているのか分かっていなかった。

 調査は公益財団法人日本鳥類保護連盟と共同で2021年度から実施。沖縄島北部の大宜味村で22年12月8日に1羽、国頭村で今年1月9日に2羽の計3羽の雄に、それぞれGPS(全地球測位システム)発信器を装着して放した。

 国頭村で放した個体のうち、1羽は2月15日まで同村周辺で確認された後、海を渡ったとみられ、10日後の25日に奄美大島の奄美市住用町にいるのが確認された。

 アマミヤマシギは本土から奄美に冬鳥として渡来する近縁種のヤマシギと比べ、翼が丸みを帯びているため、長距離を飛ぶのに適していないという。

 奄美野鳥の会の鳥飼久裕副会長は「やんばる(沖縄島北部)には奄美の繁殖地から渡っているだろうと想像していたが、確信はなかった。ようやく証明できてうれしい」と喜び、「飛ぶのが苦手な鳥がなぜリスクを冒して渡るのか、渡るのはどんな個体なのか、興味は尽きない」と調査の進展に期待した。

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