全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

長野日報社

伊那谷の昆虫食、新たな未来探る 長野県伊那市創造館で常設展

伊那市創造館で常設展となった展示「信州伊那谷昆蟲食博おかわり!」

 長野県伊那市創造館は、伊那谷の昆虫食を紹介する常設展「信州伊那谷昆蟲食博(こんちゅうしょくはく)おかわり!」を設置した。これまでに繰り広げた昆虫食の企画展の好評を受け、いつでも展示を見られるようにした。伝統的な昆虫食の価値を再認識しながら新たな魅力を見いだし、より豊かな食文化について考えてもらうのが狙いだ。

■文化庁が情報発信施設認定

 同館は2017年12月から数カ月間、企画展「大昆蟲食博」で伊那谷と東南アジアの昆虫食を紹介した。それを皮切りに、複数回にわたり関連展示や専門家を招いたシンポジウムを展開。県内外から学生や研究者、ファンなど大勢の人が来場した。

 これらの取り組みが評価され、同館は昨春、食文化の学びや体験を提供する博物館や施設などを文化庁がインターネット上で紹介する「食文化ミュージアム」の「食の体験・情報発信施設」の一つに認定された。同館での昆虫食とジビエ料理に関わる取り組みが紹介されている。

■上農生のザザムシ研究も

 認定を受け、同館は昨年8月、「大昆蟲食博RETURNS!(リターンズ)」を行った。今回は伊那谷を中心とした昆虫食に対象を絞り、内容を深めて展示した。▽イナゴ▽ザザムシ▽蜂の子▽蚕のサナギ▽ゴトウムシ-と伊那谷になじみ深い昆虫食の成り立ちや新たな取り組みなどを紹介。上伊那農業高校(南箕輪村)の生徒が過去に行ったザザムシの商品開発や人工繁殖実験も取り上げた。

 4カ月間で県内外から3000人以上が入場し、昆虫食を研究する小中高校生や大学生、大学教員も訪れたという。

■昨年の企画展内容を凝縮

 常設展は、昨夏の展示内容を凝縮して展示している。昆虫食は世界的に食糧危機への解決策の一つとして注目が集まっているが、「伊那谷には魅力的な昆虫食が古くからあり、問題解決に向けた消極的な選択肢の一つとして捉えてほしくない」と捧剛太館長。「昆虫食のニューウエーブともいえる動きに注目し、昆虫食をめぐる新しい未来を探っていきたい」と話した。  観覧無料。午前10 時~午後5時。休館は毎週火曜。問い合わせは同館(電話0265・72・6220)へ。

関連記事

老舗酒店「〆二福士商店」 30日で閉店 街見詰め95年

1928年から続く苫小牧市錦町の酒店「〆二(しめに)福士商店」が30日で閉店する。3代目店主の福士徳彦さん(68)が酒販を取り巻く環境の変化や後継者の不在、自身の高齢化などを受けて決断した。街の発...

黄金色の稲 ザクッ 児童と地域住民収穫 幕別・途別小

 幕別途別小学校(佐竹宏子校長、児童18人)で21日、稲刈りが行われた。全校児童が黄金色に実った稲の収穫に汗を流した。  途別地区は十勝で最も早くから稲作が行われていた地域の一つ。地域に水田...

宇部日報社

仕組みや意義を再認識 宇部商高で選挙出前授業【宇部】

 宇部商高(久保田力哉校長)で20日、2、3年生200人を対象とした選挙の出前授業が行われた。実際の投票用紙発券機、記載台、投票箱を使った模擬投票を通じて、選挙の仕組みや投票の意義を再認識した...

荘内日報社

だだちゃ豆「白山」もとに新品種 赤澤さん育種赤澤2号・3号 甘み強く香り良い3..

 元山形大学農学部客員教授(植物育種学)の赤澤經也(つねや)さん(79)=鶴岡市稲生一丁目=が20日、鶴岡特産のだだちゃ豆「白山」をもとに選抜育成した新品種「赤澤2号」と「赤澤3号」を発表した。主力品種...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク