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さよなら浜田浦駅 63年の歴史に幕 JR日高線 ホームでお別れセレモニー むかわ

JR北海道のダイヤ改正(18日)に伴い、むかわ町田浦のJR日高線・浜田浦駅が63年にわたる鉄道事業の歴史に幕を下ろした17日、地域住民有志がホームなどでお別れセレモニーを行った。営業最終日に合わせて多くの乗客が駅を利用したほか、地元関係者や各地から駆け付けた鉄道ファンが構内を歩き回り、思い出に浸ったり写真撮影をしたりして名残惜しんだ。

到着したラッピング列車の前で横断幕を掲げた地域住民ら

 同駅は、田浦一区の自治会をはじめとする地域住民の要望により1959(昭和34)年に設置。苫小牧市内や近郊への通学や買い物目的の利用があり、町民の足として役目を果たしてきた。

 田浦地区在住の松木ツトミさん(81)もその一人。「旅行に出掛ける時はここから乗るようにしていた。なくなるのは本当に寂しい」とこぼす。ここ数年は乗車人員が減少し、2016年以降は1日当たりの利用者が1人以上3人以下となっていた。

 この日は、穂別地区で発掘されたハドロサウルス科の植物食恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)をデザインしたラッピング列車「カムイサウルス復興トレイン」が苫小牧―鵡川駅間を運行。午後3時ごろから同15分までの鵡川―浜田浦駅間の往復では竹中喜之町長も駆け付けて乗車し、セレモニーを企画した田浦一区の60歳以上でつくる老人クラブ「若松会」のメンバーが「ありがとう浜田浦駅」と書かれた横断幕や小旗を持って駅のホームから列車に手を振った。

 運転手への花束贈呈を務めた岡崎フミ子さん(92)は「田浦で生まれて嫁ぎ、買い物や通院でよく使った。利用は減っていたが、なくなるのは寂しい」と静かに語る。同会の菅原春巳会長(75)は「今まで空気のように思っていたものがいざなくなるとなると、不思議な感じ。目の前を走ることはあっても、この駅に止まるのはきょうが最後なんだな」と名残惜しそうにしていた。

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