精進料理に合う日本酒は出羽三山プロジェクト 竹の露・相沢さん講師に知識深める
出羽三山の精進料理に合う日本酒について学ぶ会が16日、鶴岡市羽黒町手向の多聞館で行われた。町観光協会や出羽商工会の会員らで組織する出羽三山精進料理プロジェクト(土岐彰代表)のメンバー15人が参加。竹の露代表の相沢政男さん(61)を講師に日本酒の知識を深めた。

地酒の特性について説明する竹の露の相沢さん
学ぶ会は、出羽三山の精進料理を中心に地域の観光振興を進めている同プロジェクトが企画した。旅館や月山山小屋の主人、飲食店の店主ら地域観光に携わるプロジェクトのメンバーが集まり「精進料理に合う日本酒の銘柄を観光客にきちんとお薦めできるよう」にすることが狙い。月山筍のみそ煮やゴマ豆腐あんかけ、赤カブと菊の酢の物、ワラビのしょうゆ漬けといった9品の精進料理を食べながら竹の露の代表銘柄として知られる純米吟醸原酒「はくろすいしゅ」など9銘柄を試飲してマッチングさせた。

精進料理と地酒(右)のベストな組み合わせを考えた
参加者は「とてもうまい」「地酒それぞれ味の違いは分かるが、どの精進料理にも合う」「これにはこのお酒と断言するのは難しい」と苦笑いを浮かべていた。
テイストする前に相沢さんが庄内にある8品種の酒米(亀の尾、京の華、改良信交、美山錦、出羽燦々、出羽の里、出羽きらり、雪女神)が誕生したいきさつや特徴について説明。メタボローム解析した結果、地酒にはアラニンなどアミノ酸が20種、コハク酸など有機酸が120種含まれていることも紹介した。
相沢さんは「1400年の歴史を誇る出羽三山の精神文化、精進料理、地酒の3点は外国人観光客が興味を抱くキーワード。アフターコロナでインバウンドが本格的に動き出すと思うが私自身、地域の魅力をしっかり伝えられるよう心掛けたい」と話した。
プロジェクト代表で多聞館主人の土岐さん(54)は「地域観光に携わる人たちが一堂に集まり、統一認識として精進料理と地酒の特色を説明できることが一つの課題。新型コロナの影響でこの3年間、思うような活動ができなかったがいま一度、観光客を迎える『おもてなしの心』をお互いに養っていきたい」と語った。
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