デジタル田園健康特区 国と長野県茅野市など3市町が区域会議
オンラインでの会議に臨む今井市長(左)と須田DX推進幹
国からデジタル田園健康特区の指定を受けた長野県茅野市、石川県加賀市、岡山県吉備中央町と岡田直樹地方創生担当大臣ら内閣府との初の区域会議が16日、各地をオンラインで結んで行われた。茅野市からは今井敦市長と須田万勢DX推進幹が参加し、市の提案と今後の取り組み方針を説明。人工知能(AI)活用のオンデマンド交通「のらざあ」に関心が寄せられたという。
会議は冒頭を除き非公開。茅野市は今井市長が取り組みを報告した。中山間地の限られた医療資源で広い市域全体をカバーするため、規制改革とDX(デジタル技術による変革)を活用して持続可能な在宅医療の提供と交通手段の見直しに取り組む考えを伝えた。
今年度整備したデータ連携基盤「都市OS」に医療・福祉、子育て、交通、観光・商業、地域コミュニティーに関連する情報をつなげ、市民サービスの向上を図る今後の方向性を紹介。「全国の中山間地域のモデル都市となるように特区に指定してもらった使命を果たしたい」と発表した。
茅野市の説明に対し、複数の委員から「公共交通が弱い中山間地域にとって、医療機会へのアクセスが課題」とする旨の意見があり、「健康特区のくくりに縛られず、移動や交通ということもしっかり取り組んでいくべき」との発言もあったという。今井市長は「力強い発言をいただいた。わが意を得たりという思い」と振り返った。
会議に先立ち、岡田大臣は「健康医療をはじめとした地域の課題解決に向けて有意義な意見交換をしていきたい」とあいさつした。
国と3市町の枠組みによる区域会議は今後も継続していく。2回目は秋ごろを予定している。
関連記事
鶴岡市と鹿児島市 友好親善交流次世代へ 兄弟都市盟約55周年記念式典
鶴岡市と鹿児島市の兄弟都市盟約55周年記念式典が7日夜、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。鹿児島市から下鶴隆央市長をはじめとする訪問団を迎え、明治維新を契機にした西郷隆盛(南洲)翁と菅実秀(臥牛...
更別の2郵便局内に「まちの保健室」 コミナスが健康相談
郵便局を拠点にコミュニティナース(コミナス)が健康相談に応じる「まちの保健室」事業が、更別村内の2局でスタートする。事業主体の村と、協力するCNC(島根県、矢田明子代表)、日本郵便北海道支社(札...
コンビナートで県防災訓練 大地震想定、危険物の漏出など対策【宇部】
県石油コンビナート等総合防災訓練は7日、宇部市小串のUBE宇部ケミカル工場東西地区とその周辺海域で行われた。同工場や宇部・山陽小野田消防局など10機関から200人と車両16台、船舶4隻、ヘリ...
二股角のバショウカジキ上がる 関東からの釣り客がゲット 大和村今里沖
関東からの来島客が4日、鹿児島県大和村今里沖で角(吻)が二股に分かれる珍しいバショウカジキ(地方名・秋太郎)を釣り上げた。遊漁船を出した同村名音の勝山水産仁太丸の勝山仁太代表(31)は「ハリス...