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宇部日報社

自主夜間中学4月開校 学び直し、年齢や国籍問わず【宇部】

 

代表を務める中村さん(宇部日報社で)

宇部市内初の民間による夜間中学「山口自主夜間中学校宇部校」が4月1日、黒石ふれあいセンター内に開校する。年齢や性別、国籍、障害などにかかわらず、さまざまな理由で義務教育を受けられなかった人、過去に不登校だった人や現在不登校の子どもなどを対象に授業を行う。同校では、学び直しをしたい生徒やスタッフとしての協力者を随時募集している。

 代表を務めるのは、中村文健さん(52)=厚南妻崎開作=。会社員として勤める傍ら、昨年防府市に開校した自主夜間中学でボランティアをし、宇部市内にも同様の学び直しの場をつくりたいと一念発起した。

 公立夜間中学は、文部科学省が各都道府県に1校を設置するよう取り組みを促進しているが、現在の設置数は全国15都道府県に40校とまだ途上。山口県内に公立校は無く、宇部校は防府に続き県内2校目の自主夜間中学となる。

 中村さんはキャリアカウンセラーの資格を持ち、過去には専門学校で講師を務めるなど、もともと人に教えることが好きだった。防府校の活動に刺激を受け「残りの人生、自分らしく社会に役に立つことができたら」と立ち上げを決意。徐々に輪を広げ、将来の公立校設置の一助にもなればと展望する。

 授業料は無料で、個人のレベルに合わせた内容をマンツーマンで教える。毎月第1、3土曜の午後6~8時45分、45分3コマでの実施を予定している。

 中村さんは「勉強し直したいと考えている皆さんに、勇気を出して一歩を踏み出してほしい。またそうした人たちを手助けするために力を貸してもらえたら」と呼び掛けている。問い合わせは中村さん(電話080─6951─0976、メールyjychube2023@gmail.com)へ。

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