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北羽新報社

「木都能代」を体感 首都圏から移住体験ツアー

チェーンソーの操作を体験する首都圏在住者(能代市二ツ井町梅内で)

 能代市主催の「木都移住体験ツアー」が12日から14日まで2泊3日の日程で市内で行われた。移住を考える首都圏在住者8人が、山林の伐採現場や製材工場の見学、木工品作りなどを通して伐採から加工、製品、木材の開発研究まで木材関連産業を一体的に体験した。

 市と旅行代理店がテーマに沿って行程を決める「テーマ設定型移住体験ツアー」で、東京、神奈川、千葉、埼玉から40代を中心に参加。木都能代の特徴である木材関連産業の歴史や現状、就業、暮らしを一体的に体験し、能代を移住の選択肢にしてもらおうと初めて企画した。
 初日の12日は同市二ツ井町梅内地区で除雪体験、山菜料理やきりたんぽ鍋の調理を体験。13日は米代トラック、東北木材、丸松銘木店、県立大木材高度加工研究所を訪れ、伐採現場や製材工場、木材開発に理解を深めた。最終日の14日は梅内地区で薪割り機やチェーンソーの操作体験、木の学校で組子細工作りを行ったほか、旧料亭金勇を見学した。
 金勇ではガイドが同行し、同施設が天然秋田杉をふんだんに使った木都能代を象徴する歴史的建造物であることなどを紹介。参加者は日本三大美林の一つである天杉の歴史や金勇の造り、能代の製材技術などの説明を興味深そうに聞いていた。
 神奈川県小田原市でバラ園を管理する井上佳子さん(47)は、好きなミュージシャンの出身地である秋田を旅行した際、自然の豊かさに引かれ、移住を強く考えるようになったという。「能代に住んで育林などの林業に従事したい。そのため、何としても小田原の両親を説得したい」と熱い思いを語った。
 さいたま市の製造業、大西哲雄さん(58)も林業に興味があり、60歳の定年退職をきっかけに移住を構想。林業が盛んな東北や長野県が候補地だとし、「これまで金属を扱う仕事をしていたので、セカンドライフで林業をやってみたい。最初は単身で移住し、大学生の子どもが独り立ちしたら妻も連れてくる」と話した。
 市人口政策・移住定住推進室は「首都圏で行う移住相談会でも林業に対する関心が高まっており、木都能代にも興味を抱いてもらった。漠然と能代に来てもらうのではなく、テーマを絞ったことでUターン以外の人にも着目してもらった」と話した。

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