カナダ、ベトナムの愛好者が尺八製作学びに能代へ

三浦さん(右)から音響学について学ぶラモスさん(左)とチンさん
能代市明治町の尺八製管師・三浦龍畝さん(70)=本名・龍已=の元に、尺八製作について学ぶためカナダ、ベトナム在住の愛好者2人が訪れている。2人は三浦さんから講義を受けたり、自作した尺八を見てもらったりしながら、技術向上に励んでいる。
三浦さんは音響計算による尺八製管技法を開発し、プロ奏者や海外の奏者が愛用する尺八「龍畝管」の製作を手掛けているほか、国際交流と邦楽の普及に努めている。
三浦さんの元を訪れているのはカナダ在住のアルスビン・ラモスさん(54)とベトナム在住のホワット・ヴァン・チンさん(36)。
ラモスさんは尺八奏者で、自身が主催する日本の優れた工房を巡る聖地巡礼ツアーで三浦さんの元を何度も訪れ交流が深く、技術向上のため来訪。チンさんは古琴など楽器製作の経験があり尺八の音色に感銘を受けて製作に取り組んでいる。SNS(インターネット交流サイト)を通じて三浦さんに指導を求めて昨年夏からネット上で指導を受け、細かな部分の作業を直接教わるために訪れた。
ラモスさんとチンさんは14日から能代に滞在し、尺八製作について学んでいる。17日は三浦さんが管楽器の音響学について講義。実際に尺八を吹きながら空気や音のメカニズムを解説するなどし、2人は真剣な表情で聴き入っていた。三浦さんの弟子たちと一緒に交流を深める様子も見られた。
三浦さんは「2人とも非常に熱心に取り組んでいる。チンさんから突然連絡があった時は驚いたが、若い人が海外から教わりに来てくれるのはありがたい。新型コロナウイルスも落ち着いていて、ちょうどいいタイミングだった」と話す。
ラモスさんは「こうして尺八の作り方を学べるのは大変うれしいこと。優しく教えてくれるので、しっかり技術を磨きたい。今年はまた聖地巡礼ツアーを行う予定なので、楽しみ」と話した。
チンさんは「三浦さんの腕前に驚いている。日本一の腕前だと思う」と絶賛。ベトナムでは尺八を吹く人が片手で数えるほどしかいないとし、「自分で尺八を作って練習し、友達が欲しがったら作った尺八を渡してあげたい」と意欲を見せた。
2人は19日まで尺八製作を学ぶ予定。
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