鶴岡市の「日本遺産ウイーク」 出羽三山・シルク・北前船 関連施設無料公開
日本遺産の日(13日)に合わせた鶴岡市の「日本遺産ウイークin鶴岡」で11日、同市の「出羽三山生まれかわりの旅」「サムライゆかりのシルク」「北前船寄港地船主集落」の3つの日本遺産の関連施設の無料公開が始まった。このうち北前船関連では善寳寺慈照殿で五百羅漢像の特別公開が行われ、修復された像を拝観する市民らが訪れ、北前船にまつわる歴史的な物語に触れていた。
善寳寺境内にある「五百羅漢堂」(国指定登録有形文化財)は、170年ほど前の1855(安政2)年に落成。堂内には釈迦(しゃか)三尊像をはじめ、弟子の仏像、亡くなった人をしのぶ五百羅漢像など計531体が安置された。
漁業や海運業に関わっていた北海道松前郡の豪商が龍神を祀(まつ)る善寳寺への祈願成就のために寄進し、仏像は京都の仏師が制作。仏像群は北前船で運ばれ、安置されたという。当時の北前船航路による交流・交易と繁栄を伝える歴史遺産となっている。
同寺は傷みが目立つようになった五百羅漢像の保存修復に向け、東北芸術工科大に委託して2015年から仏像の修復プロジェクトをスタート。約20年の歳月をかけ全仏像を修復する。1体ずつX線撮影による構造の分析、堆積したちりやほこりの除去、損傷個所の補修などが行われ、本年度までに130体の修復が完了する。
本堂脇の慈照殿には、修復によって不明瞭だった彩色が現れ、制作当初に近い姿がよみがえった高さ約80センチの仏像1体、修復前のくすんだ仏像1体、五百羅漢堂発願主・寄付者3人の男性像、プロジェクトの概要を紹介するパネルなどが展示された。訪れた同市稲生二丁目の佐藤健也さん(64)と由紀さん(62)夫妻は「日本遺産ウイークを知り、興味があったので初めて来てみた。市内の近くにこんな立派な仏像群があるとは」と感嘆の声を上げていた。無料の特別公開は12日も行われる。
一方、ウイークでは13日まで「出羽三山生まれかわりの旅」関連でいでは文化記念館、「サムライゆかりのシルク」関連で松ケ岡開墾場1番蚕室の松ケ岡開墾記念館を無料公開。日没から午後8時までは松ケ岡開墾場の本陣ライトアップ、雪灯籠設置もある。

日本遺産ウイークで特別公開されている北前船航路の交流にまつわる五百羅漢像=11日、鶴岡市・善寳寺慈照殿
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