故郷トルコの震災憂う ジハーンさん(酒田在住) 震源地ヌルダギ出身 いとこが建物の下敷きで不明
トルコ南部のガジアンテップ付近で6日に発生したマグニチュード7・8の地震で、トルコと隣国シリアを合わせた死者数が2万人を超える中、トルコ国籍を持つ酒田市在住のイブラヒーム・ジハーンさん(64)が10日、鶴岡市の荘内日報社本社を訪れ「家も仕事も失い寒さに苦しむトルコの人たちのため、できる範囲で構わないので庄内の皆さんから支援を頂ければ」と訴えた。

「トルコ・シリア地震の震源地は故郷のヌルダギの辺り」と地図を示すジハーンさん=10日、荘内日報本社
家を失い寒さに苦しむ人たちへ 「庄内の皆さんから支援頂ければ…」
ジハーンさんは23歳のころアラビア人学校の教員として来日。1年半ほど後、酒田市で開かれた輸入品関連のイベントを機に同市へ移住し、周囲の協力で輸入品販売業を始めた。英語やアラビア語、トルコ語などの教室や翻訳・通訳、旅行案内にも携わり、40年余り庄内に住み続けている。
出身はトルコ・ガジアンテップ県のヌルダギで、今回の地震の震源地。発生当日の6日午後5時ごろ、ジハーンさんのもとにイスタンブールの弟から「大きな地震があった」と電話で知らせがあった。鶴岡市に来ていたジハーンさんはテレビで現地の様子を知り大きなショックを受けたという。
犠牲者は時間が経過するごとに増加し、連日のように被害の様子が報道されているが、ジハーンさんは「テレビに映るのは都市部ばかり。石造りの建物が多い地方はどうなっているのか全く分からない」と話す。
ヌルダギは10年ほど前から大学や病院、小学校など近代的な建物が増え、インフラ整備も進んだという。別の弟からの電話によると、ジハーンさんのいとこがコンクリートの建物の下敷きになり、一時は声が聞こえていたがその後、どうなったか連絡が取れていない。「ヌルダギは大きな都市ではなく、重機や救助の技術も足りないと思う。いとこは亡くなった可能性が高い」と表情を曇らせた。
トルコ地震に関連し、鶴岡市は9日から市役所本所(鶴岡市馬場町)1階ロビーに募金箱を設置。県も同日、県庁ロビーと各総合支庁に募金箱を置くとともに、県職員へ募金を呼び掛け集まった全額を日本赤十字社県支部に送る。酒田市は週明けにも市役所に募金箱を設置する予定。
こうした動きを踏まえ、ジハーンさんは「シリア難民の受け入れでトルコは日本から多くの支援をもらっており、これ以上を求めるのは心苦しいが、現地の被害のことを知ってもらい少しでも援助を頂きたい。多くのトルコ人が家も仕事も失い、難民のようになっている」と呼び掛けている。
現地では亡くなった人を埋葬することもできず、野ざらしのままとなっているという。ヌルダギは10日朝の気温がマイナス7度まで冷え込んだ。ジハーンさんは「寒いのに家もなく、食料も届いているか分からない。ほんの少しだけ庄内の皆さんから支援の気持ちを分けてほしい」と話した。
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