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福元地区の果樹振興へ タンカン選果施設を整備  大和村

農産園芸共同利用施設の選果機械を試運転し見学する関係者=7日、鹿児島県大和村

 鹿児島県大和村が奄美フォレストポリス敷地内に建設していた農産園芸共同利用施設の竣工(しゅんこう)式が7日、現地であり、関係者20人余りが出席し完成を祝った。フォレストポリス周辺を含む農産地「福元地区」で栽培されるタンカンの収穫から商品化までの作業効率化を図り、タンカンをサイズ別に振り分ける選果機械を設置。式典参加者らは新施設を活用した福元地区での魅力ある産地づくりへ決意を新たにした。

 同村の大棚から名音にまたがる山あいの福元地区にはこれまで選果機能を備えた施設がなく、収穫したタンカンのほぼ全量を奄美市名瀬の奄美大島選果場まで運搬する必要があり、生産者の負担が課題となっていた。

 新たに竣工した施設はこうした状況を踏まえ、奄美大島選果場に搬入する前の1次選果を目的に2021年度までに設計、着工。22年12月中旬に完成した。

 施設は木造平屋建て(建築面積約145平方メートル)。奄美群島成長戦略推進交付金の農業創出緊急支援事業を活用し、総事業費は約2900万円。7日から供用を開始し、村と農家が連携して運営する。

 式典で伊集院幼村長は「選果施設や情報共有の場を求める声を多く受けていた。引き続き農家を支える環境づくりに努めたい」とあいさつ。「寒暖差が大きい福元地区産タンカンの品質は良い。施設を有効活用し地場産PRにつなげてほしい」と期待を込めた。

 JAあまみ大和村果樹振興会の藤村秀久会長(58)=同村大棚=は「選果施設整備は非常にありがたい。タンカン農家の担い手確保・育成や収穫面積の拡大を図り、魅力ある産地づくりを推進する」と語った。

 竣工式の前には、藤村会長が営む福元地区のタンカン畑で収穫シーズン到来を祝う「はさみ入れ」を実施。式後は施設の選果機械を試運転し、タンカンが振り分けられる様子を見学した。

 村産業振興課によると、今季産タンカンの村内での収穫は約30トンが見込まれる。

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