作業場は春の雰囲気 能代山本で彼岸花作り盛ん

春の彼岸に向けて進められている造花の製作。作業場は一足早く春が訪れたような彩りだ(三種町森岳字泉八日で)
春の彼岸に向け、能代山本の住民団体などが墓前に供える造花の彼岸花作りを進めている。伸縮性のある紙などを使って立体的で色鮮やかに仕上げられており、作業場には一足早く春が訪れている。
東北地方などでは生花が手に入りにくかった時代の冬場に紙や削った木を用いて造花を作り、春彼岸の準備をしていた慣習がある。
三種町森岳の泉八日集落の住民団体「さくら会」(鈴木ナツ子会長)は、祖先を供養しながら集落の安寧を願う民間信仰「百万遍」に加え、彼岸花の製作にも取り組んでいる。
泉八日児童館を作業場として使用し、今季は1月22日から60、70代の女性11人が彼岸花作りを進めている。伸縮性のある紙を切ったり、折ったりしてハスやユリ、キキョウ、ツバキ、スイセンといった花に似せ、集落内で昨秋刈り取って乾燥させておいた竹に取り付けている。
仕上がった彼岸花は色鮮やかで、作業場は華やかな雰囲気が漂う。今季は約600本を作り、注文があった集落の住民に届けるほか、地元の農産物直売施設「じゅんさいの館」でも販売する。
製作作業は今月中旬まで続く。鈴木会長は「先祖を供養し、地域の平穏を祈るため、協力して丁寧に彼岸花を作っている。作業は春を迎える準備でもあり、製作に関わるみんなとのおしゃべりも楽しい」と話した。
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