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北羽新報社

八峰町の小池さん、作曲家プッチーニ直筆手紙を寄贈 アトリオンで公開

アトリオンに展示されているプッチーニの手紙

手紙を寄贈した小池さん

 秋田市中通のアトリオンで、オペラ「蝶々(ちょうちょう)夫人」や「ラ・ボエーム」などで知られるイタリアの作曲家プッチーニ(1858~1924年)の直筆手紙が展示されている。八峰町八森の小池加寿子さん(46)が所有していたもので、昨年8月に寄贈を受けた秋田アトリオン事業部は「世界的作曲家の素顔の一端に触れられる貴重な資料」とし、今年5月にはプッチーニ作品のコンサートが予定されている。
 手紙は小池さんの夫で、平成13年に病気のため35歳で亡くなった暁さんが東京都内で購入。小池さんによると、高校教員だった暁さんは音楽が好きで、クラシックをはじめさまざまなジャンルを聞いていた。中でもオペラはイタリアを訪れて鑑賞するほどだったという。
 小池さんが大切に保管していたが、「せっかくなら多くの人の目に触れられるようにしたい」と、音楽家や愛好者らがコンサートなどで訪れる機会の多いアトリオンに寄贈した。
 秋田アトリオン事業部で音楽プロデューサーを務める藤原崇世さんが、付属していた判定書を含めて翻訳を依頼したところ、1923年5月に英国在住の友人シビル・セリグマンに宛てて書かれたものという。自作のオペラ「マノン・レスコー」の上演予定や、未完の大作「トゥーランドット」の制作に関わるものとみられる記述がある。
 藤原さんは「たくさんの人に見てもらい、音楽に興味を持つきっかけになれば」と話した。小池さんによる寄贈がきっかけとなり、アトリオンでは今年5月14日にプッチーニの作品などをメインにしたコンサートが計画されており、県内の音楽家らが出演を予定。演奏曲目などの詳細は今後詰める。
 小池さん自身はこれまで、オペラをはじめとした音楽に特別な関心を抱いたことはなかったが、手紙の寄贈を通じて気持ちに変化も生じたという。「『貴重な資料』と喜んでもらえた。これからコンサートなどがあれば、足を運んでみたい」と話した。
 プッチーニの手紙はアトリオン4階のロビーで、イベントなどがない日に公開している。公開の有無などの問い合わせは、秋田アトリオン事業部(☎018・836・7803)へ。

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