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北羽新報社

能代山本の農村部で伝統食「干し餅」作り盛ん

冷え込みや寒風を利用しながら進められる干し餅づくり(三種町外岡で)

 寒冷な気候を利用して作る伝統食「干し餅」が今冬も能代山本地方の農村部などで盛んに製造されている。ずらりとつるされた餅が冷たい風に揺れる光景は、寒の時期ならではだ。干し餅は保存食であり、製造には手間と時間を要する。農産物直売施設などでは毎年、昔ながらの味を求める消費者の人気を集める。

 冬期の収入確保や伝統食の継承といった観点から、干し餅を作る農業者は少なくない。三種町外岡の内藤テツ子さん(77)は、自家消費していた干し餅を15年ほど前からは商品として製造、地元の直売施設「じゅんさいの館」に出荷している。
 今季は1月4日に製造を開始。家族で協力して生産した餅米を蒸してついた後、餅に砂糖や塩を加えて味を調整したり、畑で栽培したシソやビーツをはじめ、ヨモギやベニバナ、コハゼ(ナツハゼ)といった色味のある材料を入れたりして木枠に詰めて寝かせ、裁断、ひもで編むなどの作業を進める。一度、水に漬け込んでから屋外で一晩、寒さと風にさらし、倉庫に移して本格的に干すまでに1週間を要する。
 「製造中の冷え込みや風が食感を左右する」と内藤さん。寒波も到来した今月下旬の天候に「干し餅作りに適した天気が続いている」と話す。天候にもよるが、倉庫内で1カ月ほど干し、出荷を迎える。
 倉庫内には赤や緑、黄など食材の色が感じられる餅がずらりとつるされ、開け放たれた窓から入って来る寒風に揺れる。出荷開始時期について、内藤さんは2月中旬ごろとみており、「干し餅を見て懐かしんだり、遠方の知り合いに発送したりする人もいる。多くの人に喜んでもらえるように、しっかり仕上げていきたい」と話す。
 じゅんさいの館では、2月中旬ごろに「干し餅まつり」の開催を予定している。

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