バンディ専用リンク完成 体験会に親子連れら【釧路】
アイスホッケーの原型ともいわれる氷上競技「バンディ」専用の屋外リンクが、大規模運動公園内の釧路市民サッカー場(広里3)に完成した。29日に講習会と体験会が開かれ、子供から大人まで約50人がバンディを楽しんだ。バンディ専用リンクは全国2カ所目。
バンディは、1チーム11人がサッカー場ほどのリンクをスケートで滑り、スティックを使って直径6㌢のボールを相手ゴールに打ち込み、得点を競うスポーツ。バンディ専用リンクは、通常のスケートリンクの4倍ほどの大きさで、これまで国内では、2017年から十勝管内新得町に冬期間設営されている1カ所のみだった。
今回のリンク開設に当たっては、釧路バンディ協会(高橋亜貴代表)が「氷都くしろに専用リンクを作り、地域活性化につなげよう」と考え、インターネットを通じて資金を集めるクラウドファンディング(CF)や、個人からの寄付で資金を集め、水道代などを捻出した。昨年12月から同会メンバーが中心となり、約2カ月かけて完成させた。
リンクの広さは縦90㍍、横50㍍で、バンディで使用されるリンクの公式基準内。市から普段使用されていない冬の積雪期間中のリンク設営許可を得て、グラウンドにブルーシートを広げ、雪を固めた上に氷を張ったという。
この日は、午前中に同会メンバーが子供たちにバンディを指導し、午後からは試合形式の体験会を行った。親子で参加した山本圭一郎さん(47)と悠斗くん(8)は「親子で参加できて楽しかった。今後も体験会があったら参加したい」と笑顔を見せていた。
高橋代表は「通常のリンクより広い分、完成まで大変なこともあったが、きょう多くの人の笑顔を見れてよかった。支援してくれた人全員に感謝したい。また体験会も開く予定なので興味がある人は参加してほしい」と話している。
全国2カ所目となる「バンディ専用リンク」でバンディを楽しむ参加者ら
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