能代松陽、センバツ出場信じ練習に熱

センバツ初出場に期待がかかる能代松陽。選手たちは冬場の練習に打ち込んでいる(能代松陽高で)
第95回記念選抜高校野球大会(3月18~31日・兵庫県西宮市の阪神甲子園球場)の出場36校を決める選考委員会は、27日に開かれる。今大会は記念大会のため東北地区の一般選考が例年の2校から3校に増え、昨年秋の東北大会ベスト4の能代松陽にセンバツ初出場の期待がかかる。能代松陽ナインは一足早い春の吉報を待ちながら、練習に打ち込んでいる。
今春のセンバツの出場校は例年より4校多い36校。一般選考が28校から32校に増え、東北、関東、東海、四国の4地区が1校増。東北からは3校が選ばれる。
昨年8月の第104回全国高校野球選手権大会に11年ぶり4回目の出場を果たした能代松陽は甲子園を経験した2年生が多く残り、9月の秋季県大会で2連覇した。
本県第1代表で出場した昨年10月の秋季東北大会は初戦の2回戦で山形城北(山形第3代表)に11─3の7回コールドで圧勝し、準々決勝は学法石川(福島第2代表)に延長12回に6─5でサヨナラ勝ち。準決勝は夏の甲子園を制した仙台育英(宮城第2代表)に1─2で惜敗したが、センバツ出場校を選考する際の参考資料となるこの大会で優勝した仙台育英に善戦したことでセンバツ出場の可能性がある。
能代松陽の工藤明監督は東北大会の後、選手たちに「自分たちができることは、しっかり準備をして選考を待つこと」と繰り返し呼び掛けてきた。チームは普段通りに練習に打ち込み、対外試合が可能な昨年11月まで県内外のチームと練習試合を行い、レベルアップを図ってきた。
年明け後は宮城県に遠征し、雪のないグラウンドで練習に取り組むなどセンバツに備えた調整も行っている。4番打者で投手も務める齋藤舜介(2年)は「屋外でプレーすることで、打球を飛ばす感覚を忘れないようにできる」と充実した表情で話した。
21日は選手32人が午前8時30分から学校体育館で行進の練習をスタート。ランニングで体を温めた後、午前は2組に分かれて体育館で室内用ボールを使ったノック、室内練習場でトスバッティングに汗を流した。ノックの練習では「もっと早く動こう」などと声を掛け合い、集中して取り組む姿が見られた。
大高有生主将(同)は「東北大会の結果は悔しかったけれど、気持ちを切り替えて練習している。やるべきことをやり、結果を待つだけです」と語った。
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