土曜・祝祭日に在宅障害児預かります 酒田市シルバー人材セ 日中一時支援事業
豊富な知識・経験を生かし地域住民の生活支援などに携わる公益社団法人・酒田市シルバー人材センター(土井一郎理事長)は、平日に比べて手薄になっている土曜、祝祭日に在宅障害児を預かる「日中一時支援事業」を新たに開始。同市相生町二丁目の同センターで21日、「きらっと」と名付けた拠点施設の開所式が行われた。シルバー人材センターが日中一時支援事業を担うのは全国初という。
市健康福祉部によると、市内には現在、障害児を預かる「放課後等デイサービス」が8カ所あるものの、利用は主として平日のみで、土曜や祝祭日の支援は一部にとどまる上、既に定員で埋まっている状況という。冠婚葬祭や病気といった理由で、家庭での介護ができなくなった際の施設確保は喫緊の課題になっていた。
このような状況を踏まえ、市と相談支援事業所などは昨年、支援補助のためデイサービスへの会員派遣実績がある同センターに対して日中一時支援事業運営を打診。土井理事長はじめセンター役職員が検討を重ね、元保育士、障害者施設勤務経験者も多く会員として在籍していることから同センター2階部を活用し、「きらっと」を開設することにした。
この日は関係者とセンター役職員・会員が出席。土井理事長は「会員がこれまで培ってきた豊富な知識や経験を生かし、利用者の笑顔・個性がきらっと光る施設にしたい」とあいさつ。同部の白畑真由美部長は「多様な社会参加の好事例になることに期待する」と祝辞を述べた。この後、関係者がテープカットし開所を祝った。

土井理事長(中央)はじめ関係者が開所を祝ってテープカット
同センター事務局長の髙橋純さんが「きらっと」管理者となり、会員5人と共に運営。開所は土曜と祝祭日の午前8時半から午後5時15分まで。利用定員は10人。相談室、静養室も完備しており、基本的生活習慣の確立、社会性の発達支援に当たる。問い合わせなどは「きらっと」=電090(2415)1096=へ。
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