道場門前の4店舗に芸術作品 「商店がはじめて美術館になってみた」【山口】

山口市中心商店街の店舗内に芸術作品を展示するイベントが道場門前の4店舗で開かれている。タイトルは「商店がはじめて美術館になってみた」。県内を拠点に活躍する作家の絵画やガラス細工を商品と共に楽しみながら、商店街の魅力を満喫できる。29日まで。
市と山口情報芸術センター(YCAM)による「アートでつなぐまちの活性化事業」の一環。店内に芸術作品を展示することで各店舗にも興味を持ってもらい、中心商店街の活性化につなげる狙いがある。
洋服屋のメンズマエダには金属作家の松村憲治さんが手掛けた「KIZUNA」を店内中央に展示。鋳造の時に型から漏れた金属などを組み合わせた高さ1・8㍍の作品となっている。
明治堂には、時計のショーケースに小山祐和さんのガラス作品を陳列。ガラスと銀を混ぜると生じる模様ガラス細工を惑星に見立てた「ガラスの銀河」で、松原金次郎店長(77)は「ペンライトで照らすと作品が一層きれいに見える」と魅力をアピールする。
呉服屋の近江屋本店(上利将法店長)は店前のケースに木工作家、平川和明さん作の「うるしの箱」を置き、村上洋傘店(村上拓夫店長)では保手濵拓さんのドローイング作品5点をカウンター前に並べている。
上利店長(45)は「商品と作品の相乗効果が発揮されているので、ぜひ訪れて見てほしい」と呼び掛けている。
時間はそれぞれの店舗の営業時間。
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