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喜界、秋カボチャ収穫始まる 月末の出荷開始に向け選果も

収穫期を迎え、月末の出荷に向けた選果も始まった喜界島産の秋カボチャ=20日、鹿児島県喜界町

 鹿児島県喜界町は、特産カボチャの収穫期を迎えている。作業が進んでいるのは、9月に種をまいて翌年1~2月ごろ収穫する「秋カボチャ(抑制カボチャ)」。生産者は次期作の種まきと並行して収穫を進めている。島内生産量の約9割が持ち込まれる同町赤連のJAあまみ喜界事業本部野菜集出荷センターでは選果作業も始まっている。収穫は今月末から本格化し、2月下旬ごろまで続く見込み。

 喜界町では、2000年に供用が始まった地下ダムの水を利用してカボチャが栽培されている。町は重点品目に位置付けて生産者への補助事業を展開し、JAや町営農支援センターも栽培指導、講習会などを行うなど官民連携で生産を後押ししてきた。

 喜界町では秋カボチャと、1月に種をまき5月ごろに収穫する「春カボチャ(早熟カボチャ)」の2期作。主に栽培されている品種は粘り気が特徴の「プリメラ」で、沖縄県と本土の収穫の谷間に当たる端境期に出荷でき、競合を避けられることで価格が安定するメリットがある。

 町農業振興課によると、栽培開始当初は数戸だった町内の生産農家数は近年増加傾向にあり、2022年産の生産戸数は秋カボチャ44戸、春カボチャ75戸。栽培面積は2期作合計45ヘクタールで、10年前と比べて約4倍に増加。年によって変動があるが、県内では指宿市、伊佐市に次いで3位の産地になっている。21年産の生産額は約1億1800万円と初めて1億円を超えた。22年産秋カボチャの生産目標は100トンに設定した。

 18年にUターンし、19年に就農した生駒雄一さん(42)=中里=は、10アール当たりの収量(単収)が安定していることや周囲の勧めから、営農当初からカボチャ栽培に挑戦した。「手をかけるほど収量も増え、生産に差がつく作物。うまく育てた時の喜びは大きい」と魅力を語り「単収が低下しないよう注意しながら、可能な限り栽培面積を広げたい」と話した。

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