福祉避難所の運営訓練 災害時、障害者らに対応
福祉避難所の受け付けの訓練(19日、和歌山県白浜町で)
障害者や高齢者などの要配慮者に対応した「福祉避難所」の運営訓練が19日、和歌山県白浜町のシラハマキーテラスホテルシーモアであった。障害福祉関係者ら約90人が参加し、長期避難が必要な大規模災害に備えた。
訓練は、日本赤十字社県支部白浜町分区(分区長・井澗誠町長)が主催。大規模な災害が発生した際、避難が必要であっても障害や病気などにより避難所での共同生活が難しかったり、避難所の設備では生活が困難であったりする人たちが、安心して避難できる場所をつくっていくことを目的に実施した。
町は、町内の障害福祉サービス事業所で構成する団体などから意見をもらい、2021年3月、シーモアを運営する白浜館(白浜町)と福祉避難所開設に関する協定を結んでいる。協定を受け、避難所運営訓練を初めて実施した。
この日の訓練は、午前と午後の2回実施。避難所を円滑に運営できるよう、避難者の受け付けや誘導方法などを確認した。町白浜赤十字奉仕団による炊き出し、町消防本部による介助講習、町職員による簡易ベッドと段ボールパーティションの組み立て講習などもあった。
町担当者は「今日参加していただいた関係者の皆さんの意見を聞いて、福祉避難所をより良い場所にしていきたい」と話した。
町が指定している福祉避難所はシーモアのみで、約500人収容できる。町内の要配慮者は1月5日現在1019人。
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