モーラップ樽前荘 廃止変わらず 苫小牧市 2月議会に条例案提出
苫小牧市は、支笏湖畔の休憩・宿泊所「モーラップ樽前荘」=千歳市モラップ=の廃止条例案を2月の定例市議会に提出する方針を決めた。昨年11~12月に行ったパブリックコメント(意見公募)に3人から意見が寄せられ、すべて廃止に反対だったが、市は採算が取れるまでには至らないと最終判断した。
3月末で廃止予定のモーラップ樽前荘
11日に公表された意見では▽国立公園内に設けられた貴重な苫小牧の財産▽(訪れた)ライダーたちは景色、立地場所の良さを語り、苫小牧市民として誇らしかった▽女性ライダーにはセキュリティーの良さが知れ渡っていた―などと樽前荘を高く評価。観光面だけでなく、移住政策や新たな青少年の自然学習拠点としての活用を求め、クラウドファンディング(CF)で運営資金を募る提案もあった。
しかし市は、時代の変化やニーズの多様化で需要が低迷している現状から「樽前荘は役割を終えた」との見解を変えず、今後は民間事業者などへの売却を探る方針。CFについても「一時的な資金の確保はできても、継続した財源にはなじまない」と指摘した。
樽前荘は観光振興や青少年の健全育成を目的に1952年に開設。全国のライダーたちに愛されてきたが、建物の老朽化や利用者減などを理由に市は昨年9月、今年3月末で廃止する方針を打ち出した。全国のライダーから惜しむ声が上がり、2022年度の利用者は前年度比2・7倍の1063人に上っていた。
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