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荘内日報社

国指定重要文化財「旧鶴岡警察署庁舎」 創建当時の水色に

外壁が約130年前の創建当時の鮮やかな水色に塗り替えられた旧鶴岡警察署庁舎=7日

 鶴岡市の致道博物館(酒井忠久館長)にある国指定重要文化財「旧鶴岡警察署庁舎」の保存修理工事現場で7日、報道関係者向け説明会が行われ、明治の創建当時と同じ鮮やかな水色に塗られた外壁が初めて公開された。建物全体の素屋根とネット状の覆いは早ければ今月下旬から取り外しが始まり、市民が慣れ親しんだ工事前の白色の外壁とは異なる約130年前の「水色の擬洋風建築の警察署」の姿が間もなくお披露目される。

 旧鶴岡警察署庁舎は1884(明治17)年、現在の鶴岡市役所の南東角(旧東庁舎)に建てられた。同博物館の敷地内に移設された旧西田川郡役所(国指定重要文化財)を建築した高橋兼吉棟梁(とうりょう)が設計。初代山形県令・三島通庸が明治新政府の威容を示すために建築したといわれる。1957(昭和32)年に現在地に移築され、2009年12月に国の重文に指定された。

 県内の明治初期の擬洋風建築を代表する建造物の一つ。木造2階建てで、2階正面の中央には突出したベランダが設けられ、外部の窓回りなどはルネサンス様式を模しているが、屋根の破風妻飾りなど在来様式も取り入れ、和洋の要素を巧みに融合させている。建物の傷みが目立つなど老朽化してきたため、同博物館が13年度から国や県、市の助成と一般からの募金で、解体を伴う保存修理を進めている。

 工事は現在、終盤に入っており、外壁の塗装と内部の左官などが行われている。外壁の色は、工事に合わせて実施された調査で、明治の創建時は水色だったことが分かり、文化庁と協議し内部の構造とともに創建時の姿に戻すことにした。

 工事の完了は18年6月を予定していたが、解体後の組み立て作業が順調に進み、今年12月に早まる見通しとなった。これに伴い、総事業費は当初より500万円減の5億500万円となる。建物を所有する致道博物館は、来年中の内部の一般公開を予定している。

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