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優良サカキ「古座川宮野3号」 全国初の品種登録に期待

「古座川宮野3号」というサカキの原木を見学する参加者(和歌山県古座川町成川で)

 和歌山県古座川町で生まれた優良サカキ「古座川宮野3号」が注目されている。このサカキは同町の生産者が長年かけて選抜したもので、JAみくまの(本所・那智勝浦町)が全国初の品種登録を目指して農林水産省に出願しており「登録されれば県産サカキが注目され、さらにブランド力が高まる」と県の担当者。JAや行政、生産者らを対象に県が開いた「サカキ生産技術研修会」でも、参加者から活用に期待する声が聞かれた。

 県林業振興課によると、サカキはモッコク科の常緑樹で、古くから神社や神棚に供える木として、西日本を中心に多く使われている。県内では以前から生産が盛んで、国内生産の6~7割を占めているとされる。
 「古座川宮野3号」はJAみくまの組合員のサカキ生産者、宮野佐代次さん(91)=古座川町添野川=が約20年かけ選抜して誕生したもので、一般的なサカキと比べて葉が厚くて光沢があり、枝葉が密生していることなどが特徴。同JAが2018年4月に出願し、日本初のサカキの品種登録を目指して現在も審査手続き中という。
 同町下露の七川総合センターふるさとでこのほど開かれた生産技術研修会には、JAや行政関係者、生産者ら約25人が参加。まず、座学としてサカキの生産や流通の現状、葉に白点が生じる被害を発生させる新種ヨコバイの防除技術などの他、古座川宮野3号の特徴について学んだ。
 県林業振興課の福永潮技師(28)はサカキの現状について「需要はめちゃくちゃあり、JAさんに聞いても引っ張りだこという話はよく聞く。中国からの輸入が多いが、市場では差別化されている様子で、できるだけ国産を使いたいという要望があって県内産は品質も良い」と指摘。JAみくまの営農経済センターの津本桂センター長(44)も古座川宮野3号について「一般的なサカキと比べて見た目にも違いが大きく、宮野さんと話し合ってJAみくまので品種登録を出願した。JAでは試験的に挿し木などで栽培している」などと説明した。
 参加者は、このサカキの原木がある宮野さんの農園(古座川町成川)も見学。原木を観察していたJA関係者男性(51)は「古座川宮野3号は一般的なサカキと比べて葉と葉の間隔が短く、少ない本数でもボリュームが出せそう。国に早く品種登録してもらい、栽培試験もしながら普及に努めることができたらと期待している」と話していた。

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