
たくさんの働くブースが並び、小学生が仕事を体験したイベント「第2回しごとーーいのしろ」(能代山本広域交流センターで)
小学生を対象にした職業体験イベント「第2回しごとーーいのしろ」は15日、能代市海詠坂の能代山本広域交流センターで開かれた。架空の「こどものまち」を舞台にアクセサリー作りや花屋、発電、中古本の査定など趣向を凝らした働くブースが並び、能代山本内外の小学生約100人がさまざまな仕事を体験。納税も行うなど、職種や社会の仕組みに理解を深めた。
同イベントは「こどものまち」で好きな模擬の仕事を選んで働き、給料「とーい」を得て買い物や遊びを楽しむ。
子どもの社会性や協調性を養うことを目的に、地域おこし協力隊や市民有志らが実行委員会(佐藤香蓮代表)を組織して3年11月に初めて開催。2回目の今回は納税を義務化したり、体験できる仕事を増やしたりした。
能代山本広域交流センターの多目的ホールを「中央広場」、第1研修室を「1丁目」、第2研修室を「2丁目」、調理室を「食堂」とし、計23の体験ブースを設けた。「こどものまち」のため保護者の入場は不可とし、スタッフやボランティアらは「おとにゃん」という妖精として参加した。
小学生は受付の「入国審査」でスタッフから「何をしに来ましたか」と聞かれると、「仕事をしに来ました」と答えてパスポートに入国スタンプを押してもらい会場入り。さまざまなブースを歩いて回り、お気に入りの仕事を見つけて体験した。
会場には、とーいを預ける銀行、税金を納める税務署をはじめ、アクセサリー作りやミニブーケ作り、子ども服の販売などのブースがずらり。前回に続いて能代ロケット実験場や東北電力秋田支店の協力を得たほか、新たに能代山本広域市町村圏組合消防本部やブックオフコーポレーションも加わった。
同消防本部は炭化した木材から火災原因を調べる「火災原因調査」の体験などを行い、ブックオフコーポレーションは児童書の買い取り・加工作業の体験を提供。東北電力秋田支店の発電自転車で電気を起こすコーナーなども人気を集めた。
飲み物を買える自動販売機やうどん屋も設けられたほか、一定の税金が納められるとボッチャを体験できるコーナーが増えるといった楽しい仕掛けが子どもたちを喜ばせた。お昼休みは持参した昼食を食べて、友人らと楽しい時間を過ごした。
初めて参加した保坂ななみさん(渟西小6年)は「たくさん仕事が体験できて楽しいし、勉強になる。洋服屋さんの仕事に就きたいと思った」と声を弾ませた。
地域おこし協力隊の佐藤代表は「前回も好評で、今回もたくさんの子どもたちに参加してもらえてうれしい。多くの方々の協力を得られて今回も大成功。今後も継続して開催していきたい」と話した。
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