
着物リメークの洋服を披露したファッションショー
長野県箕輪町木下の着物工房綸は15日、初の「着物リメイクファッションショー」を伊那市美篶のカフェ・ブレッザで開いた。着物リメークの洋服を着たモデルがランウェイを行き交い、集まった約200人の観客の目を引き付けた。
4年前から着物のリメークを手掛けている同工房代表の荻原美恵さん(74)が企画。着物の色合いや柄を生かした洋服づくりに取り組んでいて、「着物を捨ててしまうのではなく、すてきな洋服にして再び着ることができる喜びを伝えたい」と発案した。3年前に箕輪町内で開催する予定だったが、新型コロナの影響で延期していた。
ショーが始まると、真っ赤なじゅうたんが敷かれたランウェイをモデルたちが歩き、時々止まったりポーズをとったりしながら身に着けた洋服を見せた。披露された100着余りはここ1年ほどの間に荻原さんが作った新作。ブラウス、コート、チュニック、スカートなど、どれも着物から作ったとは思えないおしゃれな洋服で、観客も感嘆しきりだった。
モデルを務めたのは、小学4年生から85歳までの老若男女約50人。荻原さんの作った服を購入し普段から着ている人たちが中心で、一人ひとりに声をかけて承諾を得た。歩き方もポーズも”ぶっつけ本番”ながらそれぞれ堂に入ったもので、ペアでダンスをしたり、手品用のステッキを取り出したりと、終始自由で笑顔にあふれた異色のファッションショーとなった。
閉幕後、荻原さんは「日本文化の美しさの象徴が着物。今は若い人も年配の方も着物を着なくなってしまったが、こういう生かし方、命の吹き込み方もあるということをもっと多くの人に知ってもらえたら」と話した。
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