全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

紀伊民報社

備蓄倉庫の中身は? 社会状況に応じ見直し

田辺スポーツパークにある防災備蓄倉庫。段ボール箱がずらりと並んでいる(和歌山県田辺市上の山1丁目で)

 いざという時に必要な災害備蓄品。和歌山県田辺市は、学校や公民館など市内約160カ所に非常用食料品や生活用品を分散して保管している。倉庫の中には具体的にどんな物が入っているのか。担当職員に案内してもらった。

 田辺スポーツパーク(上の山1丁目)の野球場そばにある防災備蓄倉庫。ドアを開けると、奥まで続く棚に段ボール箱がずらりと並んでいる。
 「この辺りが食料品です」。職員の目線の先にあるのは、水か湯を注ぐだけで食べられるアルファ米だ。スポーツパークに備えているのは4千食分。市全体では6950食分を備蓄している。
 缶に入ったクラッカーの賞味期限は、なんと25年。科学の進歩とともに、非常食も大きく進化している。
 市は南海トラフ巨大地震の被害想定に対応した整備計画に基づき、備蓄品を購入。その内容は、社会状況の変化など必要に応じて見直している。
 近年になって導入したのは、湯を使わずそのまま飲ませることができる乳児用液体ミルクだ。2016年の熊本地震の際にフィンランドからの支援物資として贈られたことから注目され、19年から国内でも製造販売されるようになった。
 このほか、食物アレルギー対応の食料品、女性用の生理用品も、新たに備蓄品に加えている。
 さらに、コロナ禍以降は避難所の感染症対策も求められており、テント型のパーティションや換気用の大型扇風機、非接触式電子体温計を追加で配備している。

■「家庭でも備えを」

 これらの備蓄品は数に限りがあり、個人での備蓄はもちろん欠かせない。水や食料だけではなく、赤ちゃんがいればベビー用品、持病があれば常備薬と、それぞれの事情に応じた物資を用意し、定期的に確認しておくことが大切だ。  市危機管理局の茨善行局長は「各家庭で必要な物資について考えることが、防災意識の向上にもつながる。話し合いながらリストを作って、大きな災害に備えてほしい」と話している。

関連記事

紀伊民報社

防砂ネットを撤去 橋杭海水浴場

 南紀串本観光協会は27日、和歌山県串本町くじの川の橋杭海水浴場に設置していた防砂ネットを撤去した。海水浴場では4月からビーチハウスの営業が始まり、イベントの開催も計画している。  ネットは、冬...

荘内日報社

鶴岡市・酒田市・庄内町 水道事業を統合 広域水道企業団設立目指す

 鶴岡、酒田、庄内の3市町の水道事業を統合し広域水道企業団の設立を目指す「庄内広域水道事業統合準備協議会」の設立総会が28日、酒田市役所で開かれた。3市町の水道事業を水平統合した企業団による事業を2026...

苫小牧の本田青果店 笑顔で別れ 「朝市」から始まり半世紀超 31日に幕

苫小牧市港町の「海の駅ぷらっとみなと市場」で、前身の公設食品卸売センター時代を含めて長年営業してきた「本田青果店」が31日、閉店する。店主の本田勅子さん(81)は、昭和の中ごろまで苫小牧駅前にあっ...

ばんえい十勝 名馬五頭 引退セレモニー

 ばんえい十勝は19、20の両日、帯広競馬場で今年度限りで引退する5頭の引退セレモニーを開いた。5頭は余生を繁殖馬、種牡馬として過ごす。  引退するのは、ブチオ(牡10、今井茂雅調教師)、ア...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク