阿知須伝統の寒漬け作りが最盛期【山口】

山口市阿知須地区に伝わるダイコンの寒漬け作りが最盛期を迎えている。農産物の生産・販売を行うあぐりてらす阿知須(長尾誠大社長)では、やぐら干しされた1万本のダイコンが大きなすだれとなり、香りとともに寒風に揺れている。
塩漬けしたダイコンをローラーで平らにして2、3カ月間寒風にさらした後、日陰に1カ月ほど置き、半年間熟成させる。細かく刻み、みりんやしょうゆに漬けて完成。パリパリとした歯応えと独特な香りが特徴で、特産品として親しまれている。
長尾社長(46)によると、同地区はダイコンの栽培が盛んで、冬でも比較的温暖な気候と風がよく吹くことが寒漬け作りに最適という。かつては冬の風物詩として各家庭で作られ、切る太さや調味料を変えてその家の味で楽しまれてきた。
生産者は年々減り、同地区で生産しているのは同社と個人宅の2カ所だけ。長尾社長は仕事の関係で地元を離れてから寒漬けの魅力に改めて気付いた。「阿知須に伝わるダイコンのすだれの風景と寒漬けの味を大切にしたい」と言う。
道の駅「きららあじす」で「ゴマ入り」と「トウガラシ入り」の2種類を80㌘240円、200㌘480円で販売している。
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