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さかた男塾 地域の便利屋「何でもお助け隊」新事業スタート

 困った時は男塾へ―。定年後の男性の居場所創出に取り組んでいるボランティア団体「さかた男塾」(酒田市、齋藤健太郎代表)は、同市中町二丁目の事務所で展開している野菜販売、子ども食堂(地域食堂)の運営サポートに加え、新たな事業として「何でもお助け隊」をスタートさせた。会員がこれまで培ってきたスキルを生かし、地域に暮らす人たちの「便利屋」として活動するもの。男塾ではさまざまな分野に対応するため新規会員を広く募集している。

 「男塾」は2018年11月、定年後の男性が女性に比べて地域に出たがらないことから、男性も生き生きと地域で活躍できる環境を創出することを狙いに、市内の医療・福祉、大学、まちづくりの関係者が任意団体として設立。収益事業を含む活動の受け皿として翌19年8月には中心メンバーが出資して合同会社「さかた男塾」(大井康嗣代表社員)を設立した。「学ぶ」「飲む」「稼ぐ」をキーワードに交流や遊びの他、収益事業、ボランティアなど社会との関わりを重視した多彩な活動を展開。現在は男性だけでなく、女性も多く入会している。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、イベントなど「集う場」が設けにくくなったことから、地域とのつながりを維持するため21年7月、活動拠点としている事務所1階で開始したのが野菜販売。会員が毎週金曜日の午後、酒田、遊佐両市町の栽培農家を巡回して規格外など余った野菜を仕入れ、土曜日に「朝市」形式で販売、6―11月は「さかた北前朝市」にも出店している。このつながりを生かし昨年から、特に子育て世代を支援する子ども食堂に野菜を提供するなど運営サポートも展開している。

 冬場は販売する野菜が不足することから男塾は昨年来、新たな事業を模索。住まいの修繕や庭の手入れ、大工仕事、掃除といった会員たちがこれまで培ってきたスキルを生かした「何でもお助け隊」と銘打った便利屋事業を構築し、先月に開催された「さかた産業フェア2022」でPRした。

 事業開始に伴い、さまざまな分野の「SOS」に対応するため、男塾は男女を問わず会員を募集することに。齋藤代表は「退職したものの、コロナ禍でさまざまな活動が中止となり、結果的に無趣味のまま在宅生活を送っているという人が男女問わず相当数いるはず。新しいことに挑戦したい、特技を生かしもうひと働きしたいという、一緒に活動してくれる仲間が必要」と話す。齋藤代表によると、男女だけでなく、年齢も問わないという。お助け隊、会員募集に関する問い合わせは会員の仲川俊一さん=電090(4962)8287=へ。

「何でもお助け隊」を紹介するポスター

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