能代山本のスポーツの拠点「アリナス」 利用者500万人を達成

アリナスの施設利用者が500万人を達成
能代市落合の能代山本スポーツリゾートセンター・アリナスは6日、施設利用者が500万人に達した。平成7年のオープンから28年目の大台突破で、節目の利用者となったのは同市盤若町の菊地隆さん(70)。能代山本広域市町村圏組合代表理事の斉藤市長から記念品などが贈られ、菊地さんは「これからもアリナスを利用し、若い人たちに負けないくらい頑張っていきたい」と話した。
アリナスは県が設置し、同広域圏組合の管理運営の下、平成7年4月17日にオープン。バスケットボールコート4面を取れるアリーナをはじめ、トレーニングルームや室内プール、温泉、宿泊室なども備えている。
スポーツ愛好者の交流拠点や各種大会、合宿などに利用されており、平成12年には、シドニー五輪に出場する体操男子日本代表チーム、16年にはアテネパラリンピックに出場する車いすバスケットボール男子日本代表チームが合宿を行うなど、トップアスリートの合宿にも活用された。
29年3月22日に利用者400万人を達成。その後の利用者数は29年度20万4433人、30年度20万706人、令和元年度18万9177人だったが、新型コロナウイルスの影響で大会や合宿での利用が大幅に減り、2年度は14万6536人、3年度は14万4702人となった。4年度は12月末までに11万822人が利用した。
500万人目の利用者となった菊地さんは定年退職後に横浜市から帰能。健康維持のため、妻の秀子さん(67)と一緒にアリナスのトレーニングルームを活用し、5年ほど運動を続けてきた。毎週火、金曜日にアリナスを訪れているといい、6日は午前9時50分ごろにアリナスに入り、トレーニングルームで運動中に職員から達成を知らされた。
プール前のロビーで記念セレモニーを実施。菊地さん夫妻は斉藤市長と共にくす玉を割り、市長から花束や利用券、タオルセットが贈られた。
菊地さん夫妻は「とてもびっくりしたが、今年はいい年になりそう」と笑顔。菊地さんは「アリナスは設備が整っていて非常に良い場所。若い人たちも利用していて刺激をもらえる。これからも利用していきたい」、秀子さんは「オープンしたころから利用しているという大先輩もいるので、自分もついて行けるように頑張りたい」と話した。
斉藤市長は「(菊地さん夫妻は)週に2回利用されているとのことで、大変ありがたい」と感謝。また、アリナスでのトップアスリートとの交流によって、地元の子どもたちの実力が底上げされているとし、「アリナスがあることでさまざまな合宿などの誘致ができる。今後も活用しながら能代、アリナスを全国にPRしていくことができれば」と語った。
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