「筏流し」を林業遺産に 北山村が登録申請

現在は観光で使われている「北山川の筏下り」(昨年5月、和歌山県北山村で)
和歌山県の北山村は5日、「北山川の筏(いかだ)流し技術」の日本林業遺産登録を目指していると発表した。認定事業を手がける日本森林学会(東京都千代田区)へ昨年11月に申請したという。今春にも登録されるかどうかが決まる見込み。登録されれば県内初になる。
道路がなかった時代から、良質な木材を熊野川河口まで搬出輸送していた貴重な技術、文化だとしている。2017年3月には県文化財に指定された。
現在は観光に活用しており、毎年5~9月に運航。村観光協会によると、昨年は約6300人が乗った。
申請者である村教育委員会の泉清久教育長(61)は「北山村の筏流しは、形を変えながらも現存している全国的にも珍しいもの。この素晴らしい技術、文化を後世に残したいと考えたのが申請のきっかけ。登録されれば活性化の起爆剤になり、村民にとっての誇りにもなる」と話した。
日本林業遺産は現在、全国で48件ある。
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