市民の声を直接市議会に

市民と田原市議会による意見交換会=渥美文化会館で
田原市議会は市民と議会が考えを交わす場として4日夜、田原文化会館、赤羽根市民館、渥美文化会館の3会場で意見交換会を同時開催した。「開かれた議会」を目指した広聴活動の一環で、従来の議員報告会とは異なり、市民側に意見や思いなどを聞く格好とした。 テーマは「人口減少する中でのまちづくり」。常任委員会が分かれるように、各会場に議員6人ずつ、全議員が参加。会では旧3町別で見える人口減少の推移と現状、人口変動が地域に与える影響などの説明に続き、両者同士が混ざって語り合った。 市内で人口減少が顕著な渥美地区の会場には40代からお年寄りまでの市民10人(男女)が参加。議員側は仲谷政弘、太田由紀夫、廣中清介、小川貴夫、彦坂久伸、古川美栄の6氏が出席した。 一次産業を営む参加者からは「農業や水産業に関わる担当部署には、自分たちの事業や取組みをリードしてくれるような専門的知識や経験値のある職員を継続的に置いてほしい」「しっかりと商売が成り立つように景気を良くしてほしい」など、生活に直結する仕事面での意見が相次いだ。 一方、主婦陣からは「田原のいいところ、魅力ある田舎を伝えながら、地元愛を育んでいく必要がある」「自然を生かした施設があると子育ても楽しい」「魅力的な地域になれば、子どもたちは大人になっても戻ってきたいと思うし、留まるはず」と親目線の考えを述べた。 人口減少に関しては「頑張って取り組んで成果を挙げている自治体はいくらでもある。行政がやるかやらないか。議員の行政への働きかけも重要」「まちづくりは行政ばかりに頼ってはだめ」と、行政と市民の意識を指摘するような声もあった。 その他、雇用面では「選べる仕事が限られている」「儲かる環境があって、安定的な収入が得られなければ産める子どもも増えない」など切実な意見も出た。 議会事務局によると、渥美会場を除く市民の参加人数は最も人口が多い地域の田原会場が2人、人口規模が最も小さい赤羽根会場が18人だった。
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