波照間製糖 操業始まる 22/23年期 生産量1万500㌧見込む
ケーンフィーダーに束ねたサトウキビを投入し、今期の操業を開始した=6日、波照間製糖内
【波照間】波照間製糖株式会社(西村憲代表取締役社長)は6日、2022年~23年期の製糖操業を開始した 今期は、収穫面積188㌶で原料生産量は、1万500㌧を見込む。製糖終了は来年3月の予定。
今期の島外季節工員は3日、石垣島でPCR検査を行い、全員陰性を確認した上で、5日予定どおり入島した。
場内は、早朝から搬入されたばかりの原料が、積み上げられる中、午前10時半から圧搾開始式が行われた。あいにくの悪天候で船便が欠航したため、西村社長ら本社関係者が来島できず、波照間事業所(金武清也常務取締役事業所長)では、工場職員や生産組合ら農業関係者が参加。金武所長は「今年は、61回目の操業。生産農家に大事に育てて貰った原料でできた、波照間産黒糖は高い評価を得ている。前期は、在庫で非常に悩んだが、今期は注文も増え、通常どおりの操業となる。これまでの長い歴史の中、新しい歴史が始まる。健康管理をしていただき、無事故、安全操業を願っている」とあいさつした。
仲底善章公民館長は、「農家の皆さんには、収穫作業を安全にお願いしたい。搬入車は安全運転、工場は安全作業で何事も無く、今期の操業を終えることを楽しみにしている」と話した。
操業開始に当たりほ場で行われているサトウキビの収穫作業。島外からの援農隊も例年より少なくなっている=6日、波照間島
出席者全員で無事故・安全操業を祈願し、原料運搬車両やケーンフィーダーの周辺と圧搾機等を塩と酒で清めた後、金武所長、加屋本真一町議、仲底館長ら8人が職員や出席者の見守る中で、原料の束ねたサトウキビをケーンフィーダーへ投入し、工程どおり圧搾を開始した。
金武所長は「前期は、県内工場は在庫が多量にあり、厳しい環境の中での販売状況だった。今期の注文状況はいい傾向。今日も島外工員の入島予定が、石垣で足止めをくらい、工場内は早くも人手不足。年々、季節工員集めに苦労している。来年は宿舎が完成するが、人員の確保は、今の状況では非常に厳しい。人員確保については、次期操業までの課題である」と話した。
初日に搬入されたサトウキビのブリックスは、17~20度。長雨の影響で例年より低くなっている。(波照間通信員)
関連記事
茅野市宮川、金沢で猿被害増加 効果的「追い払い」へ市が調査開始 長野県
長野県の茅野市宮川、金沢でニホンザルによる農業や農産物への被害、目撃情報が再び増え始めており、市農林課が調査を始めた。今月上旬、同市宮川地区内の山林の入り口付近におりのわなと監視カメラを設置した。...
全国出場へ投票呼びかけ うまいもん甲子園 敗者復活戦で神島高
高校生が独自レシピの料理を競う「第13回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の近畿エリア大会で敗れた神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)が、11月にある決勝(全国)大会出場を懸けた敗者復活戦で協力を...
王子サーモンがニジマス養殖 「北海道大雪サーモン」ブランド化へ 来月中旬か..
苫小牧市有明町の北海道工場で水産品を製造・販売する王子サーモン(東京)が、上川管内上川町でスモークサーモンなどの原料になる道産ニジマスの養殖を進め、10月中旬にも自社ブランド「北海道大雪サーモン」...