大樹の養殖マス大半死滅 しけ直撃、不運3年続き

大樹町内で養殖されているサクラマス。11月までは順調に生育していた(10月3日の生育調査)
大樹町内の旭浜漁港で試験的に養殖されているサクラマスは、先週末にしけの直撃を受け、大半が出荷できない状態になってしまった。同事業は一昨年、昨年も不調に終わり、「三度目の正直」と臨んだ今期だったが、出荷目前で三たび不運に見舞われた。
大樹漁協に所属する若手漁業者らの研究会の事業。町の支援を受け2020年度からの3カ年計画で取り組んでいる。一昨年、昨年は9月に大しけ、赤潮に襲われ、ほぼ全滅した。
今期は5月に道機関の試験用を含む2150匹をいけすに放流。「9月の壁」を乗り越え、11月まで順調に生育していた。1~2キロ程度に育て、12月に水揚げ・出荷する計画だった。
ところが11月下旬のしけで7、8割方が死滅したり、いけすにこすられて傷物に。120匹程度は帯広の市場に出荷できたが、いずれも1キロに満たない小さめの魚だった。
同漁協の伊藤浩二専務は「早めに揚げておけば…と悔やまれるが、この時期の大しけは予想外だった。サクラマスの養殖は難しい。生育することを確認できただけでも成果」と前向きに話している。
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