Sea級グルメ全国大会 苫小牧「ホッキしゅうまい」初制覇
苫小牧港の活性化に取り組む団体、みなとオアシス苫小牧運営協議会(会長・関根久修苫小牧港開発社長)が開発した「ホッキしゅうまい」が第13回みなとオアシスSea級グルメ全国大会で初優勝を果たした。水揚げ日本一を誇る苫小牧産ホッキが味覚でも全国トップを射止め、関根会長は「ホッキの良さを十分に引き出し、苫小牧港の魅力を伝えることができた」と喜んでいる。
Sea級グルメ全国制覇を喜ぶ関係者
「みなとオアシス」は、国土交通省が登録した観光や交流の拠点となる港湾。全国に157カ所ある。同大会は、みなとオアシス運営者が地元の海産物を使った料理を売り、購入者の投票で順位を決める人気コンテスト。今年は11月12、13両日、愛媛県八幡浜市で開き、過去最多の27団体が参加し、約2万人が訪れた。
「ホッキしゅうまい」は、肉厚で軟らかい食感の苫小牧産ホッキをふんだんに入れ、ホッキ魚醤(ぎょしょう)を練り込んでうま味を引き出し、上にホッキを載せた見栄えも良い品。1食(2個)300円で売り、当初予定した1000食が完売。予備の210食まで売り上げ、最多得票で1位に輝いた。
同29日に市役所で優勝報告会が開かれた。岩倉博文市長はシューマイを味わい、「おいしい。なんぼでも食える」と絶賛。「グランプリは快挙。皆さんの思いが結集した結果」とたたえた。関根会長は「試食会で何度も意見交換し、改良した。ホッキとシューマイの相性は抜群」と振り返り、「今後もホッキや苫小牧港の魅力創出に取り組む」と気持ちを新たにした。
同協議会は2011年の初回大会から参加を欠かさず、これまでもホッキのカレーや水ギョーザなどで挑戦したが、準優勝が過去最高だった。初回から携わってきた女性みなと街づくり苫小牧の大西育子代表は「グランプリを取れてびっくりした」と驚き、苫小牧漁業協同組合女性部の山口加津子部長も「一緒に取り組んできたかいがあった。苫小牧のホッキ、港をアピールできた」と胸を張った。
「ホッキしゅうまい」は市糸井の喜多屋(直山昭一郎代表)が製造。同社がもともと新商品の開発をしていたところ、同協議会との縁が生まれ、大会用に出品した。直山代表は「子ども受けするように甘味を増すなど、満足するメニューになった」と話す。同社は冷凍食品として販売する方針で「ホッキに2度熱を加えることになるので、硬くなり過ぎないようにすることが課題。来春までに販売を始めたい」と意気込んでいる。
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