鶴岡市加茂地区に来春オープンの「渚の交番」 レストランでおいしい料理を 20品以上作り試食会
鶴岡市加茂地区に来春オープンする総合交流拠点施設「渚の交番in鶴岡」(仮称)の関係者と地元住民代表の交流会が27日、市加茂コミュニティ防災センターで行われた。渚の交番のレストラン部門を監修するイタリアンシェフで料理プロデューサーの有馬邦明さん(東京)が、庄内浜の魚介類をふんだんに使って作った20品以上の料理を試食し、渚の交番の運営への地元の協力に向け情報交換した。
直売コーナーも設置予定で期待
「渚の交番」は、海に関する多様な地域資源が交流する番所といった意味。豊かな海づくりの拠点を全国各地に設けている日本財団(東京、笹川陽平会長)のプロジェクトの一環で、NPO法人エコ・リンクやまがた(山形市、高橋雅宜理事長)が開設し、運営は地元の地域づくり団体「一般社団法人大好きな加茂」(佐藤浩之理事長)の協力を得て同法人が担う。東北の日本海側では初の施設となる。加茂水産高と県水産研究所の間の海岸そばに鉄骨造り3階建て、延べ床面積約550平方メートルの施設を建設中。
交流会には自治振興会の役員や加茂地区の各町内会長と法人の関係者ら約40人が参加した。有馬さんがヒラメやカナガシラ、ヒゲソリダイ、タラ、ベニズワイガニなど前日に市場で求めた旬の新鮮な魚介類でカルパッチョやリゾット、スープなど多彩な料理を提供し、大型のソイのアクアパッツァは「丸ごと一匹を使うので鮮度が命。庄内だからおいしいアクアパッツァができた」と話した。
渚の交番の1階には地元運営の直売コーナーも設けられる予定。有馬さんの料理を手伝った住民たちは「カナガシラのすり身とベニズワイガニをたっぷり入れた揚げピザのパンツェロッティはとてもおいしい。手軽に食べられて、直売で販売すれば大人気になる」と太鼓判を押した。有馬さんは「庄内はどの季節にもおいしい食材がある。郷土料理も教えていただき、加茂の方々と一緒に料理を考え、みんなに楽しんでもらえる料理を提供していきたい」と、来春のオープンに向け意気込みを見せていた。

庄内浜の旬の魚介類を使い20品以上の料理を作った有馬さん(右)

加茂地区の住民代表らが参加して有馬さんの料理に舌鼓を打った
関連記事
目指すは豊橋らしいワイン 市内初の醸造所で地鎮祭
豊橋市石巻西川町で果樹生産を手掛ける「チロルの農園」で20日、市内初のワイン醸造所の地鎮祭があった。農園では市内を対象に今月国が認可した「ワイン特区」=ことば=に先駆け、小規模ワイナリーの開設準備...
400歳野球大会開会式 能代山本42チーム参戦 28日プレーボール
第83回400歳野球大会(北羽新報社主催)の開会式は21日、能代市柳町のプラザ都で行われた。参加42チームの監督、主将らが出席し、28日に開幕する大会での健闘を誓い合った。組み合わせ抽選も行われ、初...
村政継続か刷新かで審判 多良間村長選、きょう投開票 伊良皆氏、古謝氏打ち..
【多良間】任期満了に伴う多良間村長選挙は21日、両陣営が5日間の選挙運動を締めくくる「打ち上げ式」を行った。立候補しているのは届け出順に現職の伊良皆光夫氏(70)=無所属=、新人の古謝政一氏(66)=...
「地域が誇る縄文世界」発信 長野県茅野市でシンポ
長野県や山梨県の八ケ岳山麓で栄えた縄文文化を紹介するシンポジウム「えっ!縄文ってこんなにすごいのか!2」が21日、長野県茅野市の茅野市民館で開かれた。考古学の専門家による基調講演やトークセッシ...