「庄内の旅」体験 米国旅行エージェントと意見交換会

米国から訪れた旅行エージェントが庄内の旅について地元関係者と意見交換
空路による米国―羽田―庄内乗り継ぎ旅行商品造成に向けて庄内に滞在していた米国旅行エージェントと地元関係者との意見交換会が14日夜、鶴岡市湯野浜の「亀や」で行われた。米国からの参加者からは「少人数でも英語対応可能なガイドやタクシーなどが必要」「庄内の食を切り口にするなら収穫体験や簡単かつおいしいクッキングスクールは満足度が高い」などの意見が出された。
庄内へのインバウンド拡大を図るため、県庄内総合支庁が東北観光復興対策交付金を活用し、台湾、欧米の旅行エージェントを招いたのに続き招聘(しょうへい)。羽田空港から乗り継ぎ便で庄内空港を利用する北米からの旅行商品の造成が目的で、全日本空輸(ANA)の米国現地法人やロサンゼルスにある日本行きのツアーを企画する旅行会社の旅行商品造成担当者の男女3人が参加した。
「ゆったり食す庄内の旅」をテーマに、11日から4泊5日の日程で成田空港経由で庄内に入り、善寳寺 での座禅体験や白装束を着ての羽黒山登山、農家レストランでの野菜の収穫やクッキングスクール、刈屋梨の収穫体験、相馬樓で舞娘(まいこ)の演舞観賞などを体験した。
この日は滞在最終日を前に県庄内総合支庁や鶴岡、酒田両市の担当者ら約10人も参加して意見交換会。米国の参加者から率直な感想として「白装束に抵抗があったが普通に登るだけでない達成感があって、精進料理もおいしく感じられた」「梨が特別おいしかったので印象的」「繭クラフトは簡単で素材に物語があって楽しかった」などと評価。
実際の受け入れの課題として「庄内はポテンシャルが高いのでお客さんを紹介したいが、少人数で来ても外国人が簡単に移動できるかや英語対応が可能かが非常に大切」「米国人はベッドを希望する。朝食もウエスタンスタイルを求めるのでスクランブルエッグの硬さやベーコンの焼き具合など細かい好みも把握してほしい」「冬に何が体験できるのかも知りたい」といった意見が出された。
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