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塩づくりの歴史後世に 有志が記念碑建立 知名町正名

塩づくりの歴史を後世に伝える記念碑を除幕する関係者=19日、鹿児島県知名町正名

 鹿児島県知名町正名集落のニシムドゥル海岸で19日、塩づくりの歴史を記した記念碑の除幕式があった。住民約40人が参加。碑の完成を祝うとともに、先人の塩づくりの知恵や努力を後世に伝える決意を新たにした。

 「正名字沿革誌」(同誌編纂委員会編)や住民の話によると、同集落で塩づくりが始まった時期は定かではないが、盛んに行われていたのは終戦後。海水をおけにくんで岩壁に何度も打ち付け、塩分濃度を高めた後、鍋で炊いて塩にした。当時は家族総出で海岸に寝泊まりし、昼夜を問わず作業が行われていたという。

 記念碑建立は住民有志が2021年9月から準備を進めてきた。集落の協力を得て碑の建立とともに、周辺の歩道や駐車場も整備。除幕式で、西田安村区長(65)は「先人が並々ならぬ努力と苦労を重ねて塩づくりを行ってきたこの地に碑を建立したことは、その知恵と努力を後世に伝えるために十分意義があると思っている。郷土教育にも活用できれば」とあいさつした。

 建立者を代表して南哲次郎さん(87)は塩づくりの経験を語り、「きょうの食、あすの食にも非常に苦労した時代だった。後世に伝える碑が建立できたのは皆さんの協力のおかげ」と感謝した。

 村上清さん(83)も子どもの頃に経験した塩づくりの工程を説明し、「ニシムドゥル(海岸)には字民の苦労が詰まっている。ここを大事にしよう」と呼び掛けた。

 式後は大鍋で炊いた塩の試食や南さんによる塩を使った豚肉の長期保存食作りの実演などがあった。

 西田区長は「今後は子ども会や青壮年を対象に塩づくりの体験イベントもしたい」と話していた。

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