増えるブリ、消費促進 帯広市場が料理教室
道内でも近年漁獲量が増えているブリを使った親子料理教室が12日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。帯広地方卸売市場(帯広市、高嶋昌宏社長)が初企画。6家族15人がプロの料理人の指導でから揚げみぞれあんや照り焼き丼作りに挑戦した。
道産ブリを吉田支部長(左)がさばく様子を食い入るように見る参加者
「十勝の台所」と呼ばれる同社。来年の創立110周年を前に立ち上げた「食の発信プロジェクト」(リーダー・太田茂夫取締役)の初事業として企画。部横断のメンバーが見守る中、道日本料理研究会帯広支部・帯広調理師信友会の吉田真二支部長(十勝川温泉第一ホテル総料理長)ら6人が講師を務めた。
使用したのは渡島管内森町産ブリ。吉田支部長がさばき、脂身が少ない背の部分はから揚げ、腹の部分は照り焼き用として見本調理。参加者はおいしいブリの選び方などを聞いていた。その後、各自が実際に調理。帯広市の白岩麻祐子さん(34)は、長男(帯広西小2年)と参加、「ブリは焼くばかりだったので違うレシピを学べて良かった。家族のために作りたい」と話した。
同市場によると、道内漁獲量を巡ってはサケやサンマが減る一方、ブリは増加基調だが、「おいしいのに食べられていない」との声もあり、取り上げた。吉田支部長は「消費が増えると、店での提供も増える。こうした取り組みは歓迎」と話した。太田取締役も「今後も食材を変えながら料理教室を続けたい」とした。
(右から)ブリを使った照り焼き丼とから揚げみぞれあん
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