「白化」の研究報告 サンゴ礁学会始まる 石垣開催2度目
石垣市民会館をメイン会場に開幕した日本サンゴ礁学会の第25回大会。13日までサンゴ礁に関する研究成果などが報告される=11日午前、市民会館中ホール
日本サンゴ礁学会の第25回大会が11日、3日間の日程で石垣市民会館をメイン会場に開幕した。石垣島開催は2003年以来2度目。研究者による研究成果と小中高生によるサンゴ礁研究ポスター・サンゴ礁保全活動ポスターの発表、「サンゴ礁でとれる魚たち」をテーマにした公開シンポジウムなどが行われる。
初日は市民会館中ホールで研究成果の発表があり、東京工業大学の中村隆志准教授、宮島利宏氏(東京大)、藤村弘之氏(琉球大)らの研究グループが石西礁湖のサンゴ白化シミュレーションを報告した。
同グループは、サンゴが体内ダメージの大きい活性酸素種(RОS)をため込まないよう「白化している」と仮説を立て、RОSを体内に蓄積させないためのサンゴ側と褐虫藻側の各戦略を紹介した。
仮説によると、サンゴは褐虫藻を対外に排出してRОSの吸収量を抑えようとし、褐虫藻はクロロフィル(葉緑素)の濃度を下げサンゴに流す養分を少なくして残ろうとする。 この仮説を元に中村氏は、白化してもサンゴ内に褐虫藻が残っていれば「元に戻る回復速度は速い」とし、逆に「体内から褐虫藻が出てしまうと回復も遅れる」と述べた。「白化後にどうやって回復させるかが重要」と課題を挙げた。
発表会ではほかに東海大学などが西表島住吉海岸の礁池(イノー)内に漂着する軽石とマイクロプラスチック量について調査結果を報告した。
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